最近のスマートフォンはカメラ画質がいいので日常のスナップ写真の撮影に困ることはないでしょう。しかも撮ってすぐメールで送ったりTwitterで公開できる自由さはスマホならではの便利な部分です。
香港の夜景、これはデジカメならではの1枚 |
でもデジカメじゃないと撮れない写真もまだまだありますよね。遠くをズームで写したり、夜景や暗闇などでのスローシャッターなどはスマホのカメラでは追いつけないところ。
またカメラとしての使いやすさや電池の持ちも、やはり専用機のデジカメには勝てません。お値段もコンデジなら1万円も出せば十分高画質な製品をゲットできちゃいます。
WiFi内蔵コンデジ、海外ではSamsungがたくさん出してます |
スマホのカメラが年々良くなっている一方で、実はデジカメのほうも進化しています。デジカメの最大の弱点といえる通信機能も、今ではWiFi搭載コンデジも増えていますし、WiFi内蔵SDカードも出ていますよね。
筆者も以前SamsungのST1000というWiFi/GPS/Bluetooth内蔵コンデジを買いましたが、スマホにBluetoothで写真を送ったりテザリング接続して写真をメール送信したりと便利な製品でした。
デジカメはまだまだ日本メーカーが世界中で強いんですが、差別化を図るためか実はSamsungってWiFi内蔵のデジカメを海外ではたくさん出しています。
スマホと連携できる『SH100』が出ました |
そのSamsungからスマホユーザーにぴったりなコンデジ、『SH100』が発売されました。今年1月のCES2011で発表された話題の製品で、現在アメリカと韓国で販売されています。
もちろんWiFi内蔵で写真を直接メールやWebサービスにアップできるだけではなく、なんとスマホと接続可能でリモート操作ができちゃうんです。
対応するスマートフォンは公式にはGalaxy SのOS 2.2以降とのこと。今回は他社のスマートフォンは試していませんが、ぜひとも対応して欲しいところです。
コンパクトサイズで、言語は日本語にも対応 |
SH100の本体サイズは93×18.9×53.9ミリとコンパクトで手のひらにすっぽりと収まります。ストレージはマイクロSDカードなのでスマホで使っているものと共用できるのもうれしいかも。
またSamsungのデジカメは海外品でも日本語対応しているものが多く、SH100もメニューは日本語表示可能。タッチパネルのアイコン操作も簡単です。
直接カメラからWebサービスへ写真アップ可能 |
スペックは1420万画素、5倍ズーム、720pのHD動画撮影。他は顔認識やら撮影シーンの変更などと、まぁデジカメとしては一般的なところ。
そして最大の特徴が802.11b/g/n対応のWiFiを内蔵していること。DLNAはもちろん、アクセスポイント経由でメール送信やFacebook、Picasaなどに直接写真をアップできます。また動画のYouTubeアップもできますね。
Andoroid用のアプリで連携できちゃう |
連携して使うためにはまずスマートフォン側にAndroidマーケットから『Remote Viewfinder』というアプリをインストールします。今回は海外版のGalaxy Sにアプリをインストール。OS 2.2以上対応とのことですが、実際は2.2.1でないと動きませんでした。
一方SH100本体のメニュー内にも、Remote Viewfinderという同じ名前、同じアイコンを見つけることができます。
Galaxy Sの画面がSH100のファインダーに! |
使い方は両者のRemote Viewfinderを起動。するとGalaxy Sのほうでは自動的にMobile APが起動して、テザリング用のアクセスポイントがONになります。
しばらくするとSH100側でGalaxy Sのアクセスポイントを認識し、両者が接続されます。接続されるとGalaxy Sの画面にはしっかりとSH100のファインダーと同じ映像が見えますね。
Remote Viewfinderアプリはシンプル操作 |
操作は画面のアイコンをタップするだけと簡単。縦画面、横画面どちらでも使えます。利用できる機能は単純なもので、フラッシュのON/OFF、タイマーのOFF/2秒/10秒、そして10メガ/2メガの画質切り替えのみ。
また画面下のバー部分でレンズのズーム操作が可能ですが、反応がちょっと鈍いので慣れが必要です。ちなみに最大ズームにするとたまにアプリが落ちちゃうことがありました。
あとはGalaxy Sの画面でシャッターを切るだけ |
なお接続中はSH100の本体操作はできません。ズームはスマートフォン側のアプリからのみ可能。シャッターもアプリ画面のカメラアイコンをタップします。タップするとSH100のレンズがオートフォーカスし、ピンボケしない写真がきちんと撮れます。
しかしGalaxy S側の画面にはストリーミング映像として画像が表示されるので、SH100のファインダー画像は若干ピンボケして見えてしまいます。撮影された画像を見たい場合は、撮影後に画面右下のプレビューアイコンをタップすると切り替わる画面で、SH100に保存された写真を見ることができます。
Galaxy Sへ画像も転送できます |
さらにこのプレビュー画面で左下のフロッピーアイコンをタップすると、SH100から画像を転送しGalaxy S本体内に保存することも可能です。保存先はスマホ本体内→DCIMフォルダー→Remote Viewfinderフォルダーのなか。ただし画像サイズは自動的に640×360ピクセルに縮小されます。
三脚にデジカメを乗せて集合写真を撮る時に便利でしょうし、カメラを保持しなくていいのでマクロ撮影の時にも向いているでしょう。また冒頭の香港の夜景の写真も、実はSH100を三脚に固定してGalaxy Sからシャッターを切ったものなんです。
三脚を使ってもシャッターボタンを押す瞬間にちょっとだけブレてしまうこともありますが、この組み合わせならその心配もありませんよね。SH100は「スマートフォンのカメラではちょっと物足りないから、コンデジも欲しいなぁ」なんて人にはオススメですよ。
SH100
メーカー:Samsung Electronics
発売日:発売中(日本発売未定)
価格:199.99ドル
製品ニュースリリース
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