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ソニーのタブレットも展示! IC技術の未来が見える『IC Card World 2011』完全レポ

2011年03月24日 15時50分更新

小売などビジネスでも用途が広がるタブレットとNFC

 『IC Card World 2011』と同時開催された『リテールテックJAPAN 2011』では、スマートフォンやタブレット、ICカード技術を利用したソリューションが展示されていました。リテールテックは流通や小売業界向けのIT活用例を展示するイベントです。登場間もないタブレットがビジネス用途でも期待されていることがうかがえました。

 シチズン・システムズのブースには、子会社のシルバー電研が3月7日に発表した最新のNFC対応タッチパネル端末『Soit』が展示されていました。OSは『Windows CE』ベースで、画面は7インチのカラー液晶でタッチによる操作が可能。ICカード規格としてはソニーの『FeliCa』とオランダPhilipsの『MiFare』の2つに対応したリーダー/ライターを内蔵しています。会場では、レストランのオーダーとして利用した例を紹介、メニューから選択してICカード(『PASMO』)で決済するというものでした。飲食店のほか、「病院の受付、会社や組織での出社・退社管理などさまざまな用途がありそうだ」とブースのスタッフは説明してくれました。

『Soit(Silver Order IC Terminal)』

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 デモではFeliCaを利用した『PASMO』を利用、MiFareもサポートしたNFC対応型です。

soit_2

 EPSONのブースでは、CPU-OSを内蔵した最新の業務用小型プリンター『TMシリーズ』レシートプリンターを紹介していました。OSに依存せず、プリンタドライバーのインストールは不要、WiFi経由でウェブブラウザから直接印刷を指示できるとのこと。紹介していた『iPad』と連携させたセルフオーダーのデモは、洋服売り場で顧客にタブレットを見せながら注文内容を決め、お客様控えと加工センター向けの発注書を発行する、というものでした。端末側はWebブラウザが利用できればよいので、iPhoneやiPad、もちろんAndroidスマートフォンでもオーケーです。写真はスマートレシートプリンターのデモ。
 

epson

 洋服仕立てサービスアプリを利用して、服に入れるネームを記入するところ。

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 CPUを搭載したスマートレシートプリンター。左がお客様控え、右が加工場控え。

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 このほか、レストランでの利用例では、接客店員がオーダーを受けて端末に入力すると、発注内容がキッチンでもオーダー控えとして同時出力される、という使い方ができるとのこと。接客と発注がスムーズになり、オーダー漏れも防げそうです。2月の『Mobile World Congress 2011』では、Ericssonのブースで説明スタッフがiPadを用いてデモや展示技術を説明していました。タブレットなら、人が多いブースで1枚のパネルや大画面を押し合いながら見るのとは違って、自分のペースで説明員に見せてもらうことができます。今後、こういった用途も開拓されそうです。

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