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ソニーのタブレットも展示! IC技術の未来が見える『IC Card World 2011』完全レポ

2011年03月24日 15時50分更新

ソニー:FeliCaやNFCが使えるAndroidタブレットを展示

 FeliCaチップを製造するソニーのブースは、FeliCaとNFCの端末やソリューションを展示していました。ここでは、タブレットのコーナーを紹介します。

 まず目に付いたのが、NFCに対応したAndroidタブレットです。イノベーションプラスが開発中という家庭のホーム端末をイメージしたタブレット、技術的には米Nvidiaが製造するデュアルコアのモバイル向けSoC『Tegra 2』とAndroidを組み合わせ、FeliCa対応したAdobe AIR/Flashを利用して開発したUIを載せたものです。

 Tegra 2の開発環境にFeliCaリーダー/ライターのドライバーなどのソフトウェアスタックを実験的に搭載、チップなどのハードウェア側はUSBスティックを利用しています。特徴は、Adobe AIRが入っているのでPCで作ったAIRアプリがそのまま動くというところです。

 Tegra 2は米Dell、韓LGなどがタブレットで採用しており、うまくいけばタブレットでもNFC対応がすすみそうです。『ホーム』、『交通』、『買い物』、『EV』、『見守り』、『セキュリティ』などのタブを持ち、たとえばSuicaのような交通機関用のカードをかざすと『交通』タブが開きます。誰のカードなのかを認識し、カードの残高、利用履歴、利用額などの情報が表示されます。写真はNFCチップが入ったUSBスティック型リーダー/ライターを差し込んでいるところです。

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 カードをかざすと『パパのカード』と認識、CO2排出量まで計算しています。

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 Edyのような電子マネーカードをかざすと、カードの種類を認識し、チャージや支払いなどの利用履歴がわかります(写真)。FeliCaチップが入った車のキー用キーホルダーをかざすと、電気自動車の消費電力、CO2排出量などが表示されました。

 電子マネーカードをかざしたところ。

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 車のキーについたキーホルダーをかざすと、EVのタブで情報が表示されました。
 

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 リーダー/ライターが外付けではなく、FeliCa対応のリーダー/ライターを内蔵しているAndroidタブレットもありました。イデアクロスの『NEXTOUCH』は、2010年8月に発表したデジタルサイネージ端末で、Androidタブレットでは大型となる10.1インチのマルチタッチ画面を搭載しています。

 イデアクロスの『NEXTOUC』。画面はAndroidタブレットにしては大型の10.1インチ。有線LANも使えます。

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 かざすとクーポンが出てくるプッシュ端末はレストランなどで導入されていますが、画面が付くと顧客満足度はアップしそう。写真は携帯電話をかざすところ。

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 デモではTwitterアカウントのURLがプッシュされました。

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 FeliCaに対応したNTT東日本のAndroidタブレット『光iフレーム』のプロトタイプも展示されていました。FeliCaチップの入ったUSBスティックにカードをかざすと、ショッピングや決済などのサービスが利用できるというものです。

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 デモはネットショッピングです。

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