ソニー:NFCでTVとスマホの連携をデモ
ソニーのブースでは、FeliCaを利用したTVと携帯電話やICカードとの連携についてのデモもありました。ソニーはTV製品ブランド『Bravia』で、2009年より一部機種のリモコンにNFCチップを埋め込んでいます。これを利用して、携帯電話のFeliCaをタッチして、TV側のアプリケーション(ウィジェット)を携帯電話に移してコンテンツを楽しむ、などのことができます。
会場では、携帯向けアプリ『PocketChannel』のTV向けウィジェット(試作)をTVで表示中に携帯電話をかざしてURLを転送したり、TV上で電子マネーカードの残高を確認するといったデモが見れました。
リモコンに携帯電話をかざすと、TV画面で表示しているPocket ChannelのURLに接続するかどうかを聞いてきました。
EdyやSuicaの残高確認やチャージ(Edyのみ)も可能。
TVでカードの残高などを確認できます。
また、『東京カレンダー』の試作ウィジェットでは、お取り寄せ(購入)機能を実演していました。TV側で注文ボタンを押し、クレジットカード決済を選択、携帯電話側で生成したMasterCardのワンタイムカード番号(『Virtual Card Number』)をNFCリモコン経由でTVに送信するというもの。大きなTV画面で自分のクレジットカード情報入力するのはためらわれますが、一度のみ発行されるワンタイムカード番号なら安心。プライベートを想定した携帯電話の小さな画面と、お茶の間のTVの大画面のそれぞれのよさを活用した例といえそうです。
※MasterCardのVirtual Card Numberは現在、米国の一部銀行口座所有者向けに提供されているサービスで、日本国内ではまだ提供されていません。
東京スタイルの試作ウィジェットではオンラインショッピングをデモ。
注文ボタンを押し、決済方法を選択。
MasterCardのワンタイムパスワード発行機能『Virtual Card Number』。
携帯電話でパスワードを生成してかざすフォルダに保存し、TVリモコンにタッチ。
NFC経由で携帯電話側のワンタイムパスワードデータがTV画面に送信されました。
また、スマートフォン側のアプリ内の動画コンテンツをTV画面で再生するという利用例もありました。リモコンにかざして設定をハンドオーバーするというものです。デモでは、スマホ側にある近畿日本ツーリストのアプリの動画をTVで表示してみせました。
通信情報を交換するハンドオーバーを利用する。
NFC対応リモコンは現在は上位モデルに限定されていますが、今年は「対象を拡大する」(ソニーの説明員)とのこと。対応サービス増加が期待できそうです。
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