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ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

2011年02月23日 12時00分更新

 毎年2月はスペインはバルセロナで開催される、Mobile World Congress(モバイル・ワールド・コングレス)の取材に出かけています。今年も2週間のヨーロッパ巡業となりました。

今回はロンドンからのお届け
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 さて、ヨーロッパの携帯電話といえばSIMロックをかけて販売している国が多く、プリペイドSIMカードとのセットで激安で売られている携帯もよく見かけます。

 携帯電話が安く売っているってことは、もちろんスマートフォンも安いものがあります。SIMロックはありますが、現地滞在用に格安でスマホが買えたら、それはそれで便利ですよね。てなことで、今回はバルセロナへ寄る前に、イギリスはロンドンを経由してみました。でも、なぜにロンドン?

 実は、イギリスはプリペイドSIMカードの購入に、本人認証がいりません。パスポートを見せたりホテルの住所を教えたりの手間が無いので、購入が簡単なんです。なにしろ、ロンドンの空港は自動販売機でプリペイドSIMカードが売っているくらいなんですから!

目指すはオックスフォードストリート
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 空港からロンドン市内に出たら、繁華街であるOxford Street(オックスフォード ストリート)を目指しましょう。イギリスのキャリア、Vodafone、T-Mobile、Orange、3(スリー)などの店舗が、数十メートルおきにずらずらと並んでいるんです。携帯好きなら迷わずここへ行きましょう!

Orangeのお店に入ってみた
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 オックスフォードストリートに到着したら、適当にキャリアの店に入ってみましょう。とりあえず、すぐそばにあったOrangeの店舗に入ってみました。

プリペイド携帯が大量豊作山のようにキター!
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 イギリスの場合、キャリアの店内はたいてい契約コーナーとプリペイドコーナーに分かれています。プリペイドはイギリスではPay as you goと呼ばれるのが一般的。使うだけ払う、って感じですかね。で、このOrangeの店に入ってみたら、Pay as you goのプリペイド携帯がずらーっと並んでいます。いずれもSIMロックありで、表示価格に10-20ポンド(約1350-2700円)のSIMカードを同時購入して買うことができます。

見覚えのあるスマホがパケット定額込みで1万6000円
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 このPay as you goの携帯を見ていたら、見覚えのある奴がいましたよ。ソフトバンクから出ているLibero 003Z(ZTE製)の姉妹モデルで、Orangeでは『San Fransisco』というモデル名。SIMロックありでのお値段は99.99ポンド、約1万3500円です。しかも、店員さんが言うには付属の残高無しのプリペイドSIMカードに20ポンド(約2700円)を追加し、料金プランをドルフィンというものにすれば1ヵ月間データ定額らしいです。つまり、1万6000円払えば現地でAndroid端末がゲットできる上にパケット使い放題。うれしいぞロンドン!
(※あとで料金表を見たらデータは100MBらしいのですが、店員さんは「定額だ」と胸を張って言っていたので、購入される人は念のため確認して下さい)

日本語ロケールも入っている?
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 このSan Francisco、なんと日本語ロケールも選べるようになっていました。FEPは無いのであとから入れるとしても、遠いヨーロッパで日本語内蔵スマホが売っているなんて、なんだかうれしいっす!

一番簡単なのはCarphone Warehouse
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 ハイエンドのスマートフォンも値段は高めなものの、プリペイド用なら旅行者でも簡単に買えちゃうのがイギリスのいい所。でも、複数のキャリアのお店をあれこれ回るのは、旅の途中だとちょっと大変かもしれませんよね。そんな人はThe Charphone Warehouseへレッツゴー! 複数キャリアの代理店なので、ここへ行けばあらゆるプリペイド端末が購入できます。

さらに携帯やスマホが大量でめまいが…!
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 The Charphone Warehouseも、オックスフォード ストリートに多数の店を構えています。店内は携帯やスマホが山のように展示されている状況。日本と違って、端末はメーカーブランド品を各キャリアがそのまま販売しますから、同じ端末でも好きなキャリアのプリペイドSIMカードと組み合わせて使うことも可能なものが大半。なお、表示の端末価格は単体のみで、Orangeの店舗同様、別途10-20ポンド(約1350-2700円)のプリペイドSIMカードを買う必要があります。

値段に注意。プリペイドのほうを見よう
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 たまーに端末の値段が無料や1ポンド(約135円)とか激安なものがありますが、それは契約=Pay monthlyの値段。価格が2種類あったら、Pay as you goの値段を見ましょう。

見たこと無いAndroidがいるぞ
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 壁に並ぶ携帯をしらみつぶしに見ていたら、64.95ポンドで売っているAndroidスマホを発見。AlcatelのOT-980ってもので、あまりメジャーじゃありませんよね。Alcatelは昔はヨーロッパで大手でしたが、今は格安プリペイド端末やこんなものも出しているようです。しかも、値段は64.95ポンド(約8700円)。追加のSIMカードを買っても74.95ポンド、1万円ちょいです! うーむ、これも買いだぁー!!

1万円でAndroidを買っちゃったぞ!
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 スライド式のキーボード付きで、どっかの端末に似ていますが、使いやすそうな感じです。なお、パッケージはキャリアじゃなくAlcatelのもの。ってことは、キャリアロック品じゃなくメーカーSIMロックフリー品? 試してみたら確かにロックがありません。こりゃ、いいお買い物しちゃったかも!

あれ? これも日本語? Alcatelなのになぜ?
ロンドンでAndroidを1万円でゲットしちゃった!

 このOT-980、やはりなぜかロケールに日本語が選べてしまいます。実はAlcatelって中国のTCLと合弁で端末を作っているので、中身は中国開発なんでしょうね。まぁ、さっきのZTEといい、ヨーロッパで売っているAndroidスマホが、日本語表示に対応しているってのは便利なものです。

 このようにロンドンでは1万円台でAndroidスマホを買うことができちゃいました。AlcatelのほうはT-MobileのプリペイドSIMが1日2ポンド(約270円)でデータ定額なので、それを入れて活用しましょうかね。

 てなわけで、海外へ行ったら現地のキャリアショップなどに、ぜひ立ち寄ってみて下さい。現地で活用できる思わぬ掘り出し物に出会える可能性大ですよ。


山根康宏さんのオフィシャルサイト
香港携帯情報局

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