2月9日(水曜日)から12日(土曜日)まで、パシフィコ横浜にて「カメラと写真映像の情報発進イベント CP+」が開催されます.昨年からこの名称になったのですが、それまで通常「カメラショー」と呼んでいたイベントのことで、ずっと3月開催が基本だったのに、今年はなんと2月のアタマとなりました.
例年、カメラメーカーのみなさんは、年頭に米国ラスベガスで開催されるCESでビデオカメラやエントリー系デジカメを発表して、2月の米国PMAでミドル~ハイエンドのカメラ機材が発表となり、それらが日本のカメラショーで触れるという流れだったのですが、今年はPMAが秋に移動し、CP+が2月に繰り上がったため、新機種の初お目見えがCP+になるのです.
本心をいうと「カメラは日本メーカーが主体なのに海外イベントに合わせて新製品発表するのってど~なのよ」ということで、メーカーが一丸となってCP+で発表して日本のカメラショーを世界のトップイベントにすべしということですね.
というわけで、会期前にはデジカメ発表ラッシュとなる(予定)ので、CP+を楽しむために、今から触るべきカメラを整理しておきましょう.
☆ソニー (2/7追加しました)
CESに合わせて1月5日に米国にてサイバーショットのほぼすべてを発表.日本でも1月13日にスリムタッチ液晶の「TX100V」を筆頭に、3DビデオやBroggieまで発表しつくしました.
んがしかし、2月に入って、欧州方面にて「HX9V」と「HX100V」という上位モデルを追加発表してしまいました.裏面照射CMOSと高倍率ズームとスイングパノラマと美夜景で昨年の大ヒットカメラとなった「HX5V」の後継機は、先に発表した「HX7V」ではなかったのでしょうか?というか、HX5Vが7Vと9Vに分岐発展するってこと? もちろんCP+に出てくるに決まっています(予想).
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というわけで、見事に発表となりました「HX9V」(↑写真)と「HX100V」.HX9は24mmから384mmの16倍ズームを搭載し、AFの高速化、手振れ補正の強化、ムービーの暗所ノイズの改善、1080/60PのフルHD動画(静止画切り出し可能)、マニュアル設定項目の増加、USB充電の実現がミソ.
HX100は27mmから810mmの30倍光学ズーム(もちろんカール・ツアイスのバリゾーですよ)で、9Vと同等の機能UPを実現している.↓
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☆キヤノン (2/7追加しました)
やはり1月に米国にてパワーショットのエントリー「A○○」系を発表されました.んがしかし、こちらは日本ではまだなんにも発表していません.もちろんIXYもEOSも春モデルが出るに違いないので、7日か8日には全部噴出するに違いないです(予想).
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はい、2月7日にEOS Kiss X5とX50、IXYを3機種にSXを1機種、Aを3機種が発表となりました.
KissのX5は「シーンインテリジェントオート」が目玉で、加えてバリアングル液晶、クリエイティブフィルター、動画機能の強化、撮像素子1800万画素となりました.
シーンインテリジェントオートというのは、全自動モードの進化系で、それまでAE+AF+AWB+ALOを制御していたのに加え、画像を認識して処理を施すもの.会場でぜひ試したいですね.↓
IXYとSXには低ノイズ、広ダイナミックレンジを実現するHSシステムと1080のフルHD動画撮影機能、撮像素子は1210万画素を搭載しました.↓
面白いのが「ムービーダイジェスト」という機能で、このモードにしていると、シャッターを押す前の4秒間を動画で記録し、1日分の1つの動画ファイルとして保存してくれるというもの.
SXは14倍光学ズームとGPSも積んでおります.↓↓
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☆ニコン(2/9追加しました)
さすが、日本のカメラメーカーの雄であらせられるニコンは、日本はもとより、米国でも欧州でもまったく発表していません.CP+に全力投入に違いなく、会期前の発表に超期待してますよおねがいします.
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なんと、CP+開幕当日に、現場で新製品を発表しました.コンパクト機ほとんど全機種ですが、その中でオレ的に気に入ったのがコレ「P300」です.レンズがF1.8と明るいのが魅力で、ボディ上部のダイヤルでいろいろな値を変更できるのも一眼的でステキです.かなり直線なデザインでNikonのロゴが彫り込みなのもプロっぽくて気に入りました.
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☆パナソニック
1月5日に米国で発表し、日本では1月25日に一気に発表しましたね.おなじみ「旅カメラ」のTZシリーズは「TZ-20」で1410万画素で16倍ズームにGPSにフルHDムービーにタッチ式液晶と、満貫状態でとっても買いたいです.↑
それから水深12m防水の「FT3」もGPSに方位計に気圧計まで付いていて会場で触りたいです.あと、「FX77」に搭載している「メイクアップレタッチ」もぜひ体験しましょう.自分の顔にアイシャドウするのが一番たのしいです.
☆リコー(2/9写真追加)
こちらプロカメラマンが愛用しているCXシリーズの最新作を1月26日に発表しました.「CX5」となって、これまでのコントラストAFに加えて、ストロボの右側にセンサーを設置してパッシブ型AFも搭載しました.合焦速度が上がっていて、望遠側(300mm相当)でも瞬間でピントが合うらしいので、会場で体感しないといけません.↑
ユニット交換式カメラの「GXR」では、新ユニットの開発発表がありました.なななんと、ライカのMマウントレンズを装着できるカメラユニットで、APS-Cサイズ1200万画素のCMOSセンサーにフォーカルプレーンシャッターも内蔵しているというもの.会場ではさわれないですが、きちんと現物が置いてありましたよ.秋発売です.「安くしてくださいね」と言っておきました.↓
☆富士フイルム (2/8追加しました)
やはりやはり1月5日に米国にてなんと12機種も発表しました.多過ぎです.日本では1月25日に薄型の「Z90」と24倍ズームの「S3200」などを発表しましたが、足りません.1600万画素EXR-CMOSに15倍ズームを積んだフラッグシップ(?)「F550EXR(米国発表)」など、当然、CP+で触らせてもらわないとおこりますよ.↑
それに、あの、私が昨年秋にフォトキナで惚れて帰って来た、「ライカ型」(すいません)デジカメ「X100」も当然触れるようになってないとね.なんたって、「APS-Cサイズ搭載のレンズ固定型高級カメラ」というだけで予約する人がいる中、光学ファインダーと液晶ファインダーを合体させてたり、あんなデザインにしてみたりと、予約殺到まちがいなしなので、来週は「予約クリック臨戦体制」でいきたいものです.↓
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2月8日ついに「X100」正式発表となりました.3月5日発売です.ヨドバシカメラで予約開始してます.12万8000円でポイント10%どす.ああクリックしそう.15倍ズームの「F550EXR」と30倍ズームの「HS20EX」も正式発表です.ともに1/2型1600万画素のCMOS積んでます.
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☆カシオ
などと余計なことを書いていたら、CESでは「TRYX」という名前をつけて見せていた2軸ヒンジの変形型カメラ「TR100」が日本でも発表されました.CP+でぐりぐり動かしたいですね.↓
それからHDRアート機能内蔵の高倍率モデル「ZR100」も発表しました.これも触らないといけないですね.↓
☆オリンパス (2/8追加しました)(2/9写真追加)
もうみなさん「予約クリック済み」となっていますよね.大型CCDに大口径ズームを積んで、EVFも装着できるという期待の「XZ-1」ですよもちろん.1月5日に米国、1月12日に日本で発表となりましたが、「2月18日」に発売開始が決定しました.ふつー買うでしょう.
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油断していたらコンパクトカメラを5機種も発表なさいました.「SZ-10」は1/2.3型1400万画素に光学18倍(28mm~504mm)のズームレンズを搭載しております.「TG-610」は水深5mまで撮影可能で光学5倍ズーム(28mm~140mm)、「VR-330」は光学12倍ズーム(24mm~300mm)搭載で、ともに1400万画素です.↓
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------(2/9現場写真)
会場で参考出品を発見.触れませんでしたが、「M.ZUIKO DIGITAL」という単焦点レンズがおいてありました.オリンパスさんですから、明るいマクロレンズだったりするといいんですが.↓
☆ペンタックス (2/8追加しました)
沈黙を守っていますが、何かを持ってくるのはまちがいありません.オプティオくんが出るのか、一眼なのか、またまたスペシャルモデルなのか、と思っていたら、こちら、「ボニーピンクスペシャル」を発表しました.でもこれだけではないはずですから、十分ウォッチしておきましょう.
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はいはい、やはりきました、2月8日に、新型防水カメラ「WG-1」です.水深10mで連続2時間の水中撮影ができるのですが、レンズ周りのLEDが5個に増えて「デジタル顕微鏡」機能もパワーアップ、GPS内蔵モデルもできました.↓
そして、カメラおたくにうれしいのが「K5 Limited Silver」なんと世界限定1500台のみという見事な品薄感ではありませんか.こちら、3月上旬発売予定なれどヨドバシですでに予約受け付けてますよ13万9800円なり.でもこのカメラを予約するのならば、当然、同時に発表となった銀色のレンズ3本も買わないといけませんね.レンズのほうは4月上旬発売予定なれど各500本限定(こっちも世界中で)ですから、奪い合いです.フルコンプすると30万円コースです.度胸で飛び込みたい世界ですね.
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☆ビクター
ビデオカメラでは3Dを発表したので油断していたら、出ましたハイブッドカメラという名称なのでデジカメでもある「GC-PX1」発表です.ドカーンとレンズを主張したデザインが目を引きますね.秒60コマで144枚撮影とか、秒300コマのハイスピード撮影(いわゆるスローモーションになる)で2時間連続撮影可能とか、とびぬけたところを狙っています.レンズはコニカミノルタの名前が付いた10倍ズームで期待大です.オレ的にはもちろん黒モデルの出現も希望.このカメラをひっさげて、ビクターはCP+初出展だそうです.さわりまくりましょう.
☆シグマ(2/8追加)(2/9写真追加)
すいません.新しいFoveonを積んだ超期待の一眼「SD1」に触りたいですが、どんな状態で展示されるのでしょう.コンパクトは好評発売中のDP1xの後継機「DP2x」が発表になりました.違いはDP1xは28mm相当ですが、DP2xはレンズが24.2mm F2.8(41mm相当)ですね.会場でチェックしましょう.
レンズは
SIGMA MACRO 105mm F2.8 EX DG OS HSM
SIGMA APO 50-150mm F2.8 EX DC OS HSM
SIGMA APO 120-300mm F2.8 EX DG OS HSM
が発表になりました.手振れ補正を内蔵したマクロも魅力ですね.CP+で触りましょう.
------(2/9現場写真)
はいはい、おいてありましたよ、SD1.ていうかもう触れます~~.撮れます~~.シャッター音の良さにかなり引かれました~~.作例もたくさんおいてあるのでチェックしましょうね.「春には発売します」というおコトバ信じて貯金してまっせ~.↓
☆ケンコー(2月9日追加)
なつかしのCマウントを採用した、コンパクト型のレンズ交換デジカメです.本体がふつうのコンパクト機サイズなので、レンズはみんな直径3センチくらいです.たのしそうですね.夏には発売の予定らしいです.
GIZMONという会社も、もっと小さいレンズ交換カメラを展示していました.このセットは手のひらに乗るサイズです.いいところをついてますよね.
☆フォクトレンダー(2/9追加)
ツアイスとフォクトレンダーのマニュアル系レンズを取り揃えたコシナのブースでみつけました.マイクロフォーサーズに直接ついてますね.ノクトン25mmF0.95ですから、50ミリF0.95ということになります.絞りリングとピントリングをマニュアルで操作するのですが、明るすぎで欲しすぎます.
☆フェイズワン(2月9日追加)
おいてありました、PhaseONE様の最上位機種でございます.8000万画素です.10320×7752ドットの絵が撮れます.で、お値段500万円です(ぷは~).もちろん買いますよ.
液晶がiPhoneのようにタッチ式で画像の操作選択や拡大ができました.DNPフォトルシオが代理店として出品しています.休眠している645カメラに、こういったデジタルバックをつけて、なつかしいレンズで写真を撮りたいですね.下位機種は100万円以下のものもありますよ.
☆ おまけ情報(2/8追加) (2/9追加)
①カールツァイスとシュナイダー(駒村商会)がマイクロフォーサーズに賛同
リリースを読むと、ツアイス様のほうは、キヤノンやニコン用に出している巨大な「HDビデオレンズ」をマイクロフォーサーズ用に出すみたいです.シュナイダーはふつうに明るい単眼レンズを出してもちえるといいんですけどね.どちらも、このタイミングでの発表ですから、CP+で参考出品あるでしょう.パナソニックとオリンパスも負けずに単眼系のレンズにも力を入れてほしいです.
②ソニーが「Eマウント」の仕様を4月より無償開示
これは、昨年秋のドイツ・フォトキナで「やりたい」と発表していたものですが、今回実際に4月から開示するということと、カールツァイス、コシナ、シグマ、タムロンの4社が「賛同」を表明していますから、CP+でなにがしかの展示があるかもしれません.こちらもソニー本体にももっとがんばって欲しいところですが.
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------(以下2/9追加)
ソニーのαのブースにちゃんとありました、4社の製品が.中でもシグマの単焦点30mmF2.8はAFも効きそうで魅力.
そしてツアイス様は、オリンパスのブースにもおいてあった、HDビデオレンズを「NEX-VG10」に装着して展示してありました.マニュアル操作になるんですが、かっこよすぎです.
CP+現場動画レポートをジャイアンといっしょに作りましたのでそちらもお楽しみください.
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