山根博士の海外モバイル通信

BlackBerryがアツイ！　バンコクは冬でも常夏だった

　BlackBerryといえばビジネスパーソンが使うもの、ってイメージがありますよね。海外映画でもスーツの似合う女性が、片手でさりげなく持っている端末がBlackBerryだったりとか。海外では企業で一括導入している例もかなり多く、日本よりBlackBerry普及率の高い国が多くなっています。

フツーの女性がBlackBerryで音楽を聴きながらメールを打っているタイの地下鉄車内

　さて、2010年の年末に所用でタイの首都、バンコクへ行ってきました。バンコクには携帯電話をどーんと売っているショッピングセンターがあって、海外モバイル好きな人はぜひ訪問したい都市でもあります。街行く人たちの使っている携帯電話は安価なベーシックモデルが多いのですが、実はちょこちょこ見かける端末があります。そう、それがBlackBerryなのです。オフィスビルや高級ショッピングセンターなどでは、地元タイ人のBlackBerry比率も高く、タイで一番人気のスマートフォンはiPhoneでもAndroidでもNokiaでもなくBlackBerryなのかも？

アジアのモバイル聖地と呼ぶ人も多いMBK

　では、さっそく携帯電話ばかり売っているショッピングセンター、バンコクのMBKを訪問してみましょう。MBKは洋服や家電や雑貨を取り扱う巨大なショッピングビルで、売られているものは高級品ではなく一般向けの安価なものがほとんど。そして、MBKの4階にはワンフロアー全体に携帯電話ショップが多数入っており、アジア最大ともいえる規模を誇っています。

4階にあがればBlackBerryの広告も！(興奮してブレました)

　てなことで、MBKの4階にレッツゴー！　エスカレーターを降りれば小規模な携帯電話ショップがずらーりと、これでもかっ、ってくらい並んでいて、初めて訪問したモバイル好きな方なら興奮してしまって、どうしていいかわからなくなってしまうかも。筆者も毎回訪問するたびに「ど、どこからまわろう～」などと、我を忘れて右往左往してしまうくらいです。

どこでも売っているBlackBerry

　数百はあるだろうMBK 4階の携帯電話ショップ、それぞれに特徴がありますが、スマートフォンを扱っているところも多いようです。そして、iPhoneも多く見かけるのですが、それ以上に存在感があるのがBlackBerryなのです。ちなみに、タイのBlackBerryにはSIMロックがありません。海外用のBlackBerry端末が欲しい、って方はMBKで買うのもいいかも。

中古スマホ屋にもBlackBerryがずらり

　売られているBlackBerryは、現行モデルはほぼ全機種。9800、9780、9700、9300、9000、そして9520や8520などなど。また、中古店でも数多く取り扱われています。さらにショーケースに並んだ製品を見ると、AT&TやT-Mobileなど、海外キャリアのロゴが入ったものも多数ありますが、これらは海外からの輸入品で、タイ販売品よりも安く売られています。

公式なのかよくわからないショップ

　とにかく「石を投げればBlackBerryに当たる」ってくらい、BlackBerryが売られているんですよ。中にはBlackBerryロゴを掲げた専門店もありますが、公式なんだか非公式なんだかはわかりません。でもちゃんとしたモノを売っているので、信用はできそうな感じです（もちろん利用は自己責任で）。

パーツも豊富。故障しても安心かも

　端末だけではなく、ボディやキーパッドなどのパーツもたくさん売っています。これらも本物なのかどうかわからないものが多いのですが、店によっては「オリジナルだよ！」と断言しているところもあり、そんなパーツはちょっと値段が高いので大丈夫なのかも。まぁ、この手のお店での修理は当然保証外ですが、中古を入手した時などはありがたい存在でしょう。

なんか変な色のBlackBerryがあるぞ！

　さて、MBKの中を徘徊しつつ、BlackBerryをその場で修理しちゃっているお店の前をとおりかかったら、店員さんが使っているBlackBerryがミョーな色をしているじゃありませんか！　BlackBerryは一部モデルにカラバリがありますが、どう見ても色の組み合わせがヘンだぞ。店員さんに聞いてみると「好きな色のボディに交換してあげるよ」だって。そう、ここでは非純正のカラフルなボディやキーパッドが売られているんです。

カラフルなボディやキーパッドもすごく多い

　これらのカラーパーツを自分の好きな組み合わせにして、“自分だけのBlackBerry”を作るのがバンコクの女性の間で流行っているとか。宝石っぽいキラキラした“デコベリー”にしちゃうキットまで売っているほどで、こんなボディを見ると、BlackBerryってビジネス向けじゃなく、女性向けの端末に思えてしまうほどです。

改造は自己責任で！

　このように手軽にパーツ交換できたりするのも、MBKの携帯電話フロアーのおもしろいところです。繰り返しますが、これらのお店でボディを交換した場合は保証がなくなっちゃいますから、早まって日本で買ったBlackBerryを改造依頼する場合は気をつけてくださいね。

バックカバーなど、改造したくない人向けのアクセサリーも豊富

　その他にはシリコンケースやバックカバーなど、ボディを改造したくない人向けのアクセサリーも売られています。値段も日本で買うより安いので、9700や9300、9000ユーザーの方はバンコク土産にBlackBerryのケースを買って帰るのもいいでしょう。

プリペイドでもBlackBerryが使える

　また、タイではプリペイドSIMカードが自由に買えますが、BlackBerry用のプリペイドも提供されています。MBKで中古のBlackBerryを買ってプリペイドで使う、なんてこともできちゃうわけなんですよ。MBKではこの他にも海外の最新端末が売られていたり、プリペイドSIMカードが山のように売られていたりと、モバイルの聖地に相応しい楽しいところになっています。またいつかMBKの詳細はレポートしたいと思います。

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香港携帯情報局