山根博士の海外モバイル通信

ファーウェイのAndroid端末『IDEOS』がすごくイイ！

　2010年も残すところあと2ヵ月半。今年を振り返るにはちょっと早いのですが、それにしても今年の携帯電話市場で最大の話題は、日本も含め世界中でAndroidスマートフォンが急激に増えたことでしょう。もちろんiPhone4も話題の製品ではありますが、海外では毎月、いや毎週のようにAndroid製品の発表やニュースが飛び交っているくらいなのです。

　さて、そんなAndroidブームの中で、先月突如出てきたのがファーウェイ(Huawei、華為)の『IDEOS』。

香港の街中でみかけるIDEOSの広告。あちこちに出没しています

　ファーウェイと言えばネットワークインフラが本業で、端末は日本だとモデムなどでその名をご存知の方も多いはず。ファーウェイの端末は各国から通信キャリアブランドで発売されているのですが、このIDEOSは自らのメーカーで出してきました。しかもAndroid、OSはなんとFroyo、2.2です。

SmarTone-Vodafoneでのお値段。契約したらタダだしロック無し

　そしてお値段はHK$1880、ってことは日本円で約2万円くらい。これってかなーり安くないですか？　もちろんSIMロック無しの値段です。まぁ、“日本だってスマートフォンは安い”かもしれませんが、2年契約で割り引きプランに入らなくちゃダメじゃないですか。このIDEOSは2万円払ったらその場で、あとは何もしなくても買えちゃうんですよ。ちなみに香港ではキャリアで1500円/月くらいのプランに入れば、このIDEOSはタダでゲットできちゃいます。

IDEOSのパッケージ、Androidっぽさを出している？

　てなことでさっそく香港で買っちゃいました。まずパッケージがHTCやらNexus Oneっぽい。Android端末ってことでイメージを合わせているんでしょうか。

付属の電池カバーは3色。カラフルでいい感じ

　中身を開けてみると電池カバーが青、黄、ピンクの3色ついています。気分で付け替えできるのはうれしいかも。でも黒や白のカバーもあるといいなぁ。

電源投入後、IDEOSのロゴが出ます(左)。OSはしっかり2.2(右)

　ところでIDEOSの正式型番はU8150。スペックはHSDPA7.2Mbps及びEDGE/GPRS対応、ディスプレーは2.8インチ、解像度はQVGAとさすがに落ちますが、でも2万円でFroyoなんだし悪くないんじゃないでしょうか。iPhoneや携帯電話をメインにしつつIDEOSは自由にカスタマイズしたりモデムにしたり、なんて2台持ちもいいかも。海外に出る人は海外用にIDEOSなんてのもいいですね。
 

QVGAでも結構いけそうな感じ

　QVGA画面はせまいものの、メールやTwitterは意外とこれでもいけそうです。WEBブラウジングはさすがにちときついけど、これは他のアプリなどを入れて補えば大丈夫かな。

テザリングをONにして、iPhone4のモデムにしてみました

　またテザリングはiPhone4から接続してみましたが問題ありません。ただ速度はiPhone4単体よりちと遅め。まぁ外部モデムとして使うのでこのあたりは仕方ないのでしょう。とはいえメールやTwitterができて、いざってときはWi-Fiルーターになる、そんなサブ端末としてカバンの中にいつも入れておくのは便利かも。

U8150-Bはムフフなモデルらしい、というウワサ……

　大手メーカーの影からコッソリ、というか突然出てきたファーウェイのIDEOS、サブ端末人にお勧めかもしれないですよ。ってここで話は終わりません。実はIDEOSにはいくつかのモデルがあります。今回買ったモデルはU8150-Bと、末尾に-Bがつきます。このモデルの対応周波数はW-CDMA 2100/1900/850/1700MHz。海外端末で1700対応というと、アメリカT-Mobileの1700/2100MHz(Band IV)のものが一般的なのですが、8150-Bの対応バンドは“Band IX”らしい。これ、イーモバイルとドコモが使っている日本で言うところの1700MHz。ってことは香港で買ったIDEOSはイーモバイルで……？　残念ながらIDEOSには技適マークがないので、日本で使っちゃいけないのでなんとも……この先は謎ということで(笑)。

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