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Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』

【第12回】FTP鯖化と自動分類機能の実用性高し!

2010年04月30日 19時09分更新

激安鯖イイじゃないッ!! SOHO編最終幕 前編


激安鯖イイじゃないッ!! SOHO編最終幕 後編


■出先からも安全で手軽にファイルを送受信

 社内ファイルサーバーとして元気に稼働中の激安鯖。最近、標準のFTP機能を使った外部公開サーバー機能を導入したら、これが社員から評判が良い。ファイル転送サービスを使わず、巨大ファイル送受信環境が手軽に実現できるためだ。
 

激安鯖第12回
↑2008 R2 ファウンデーションに備わる“分類管理”機能のおかげで、営業や経理担当から黒子に感謝の声が! 思わず、激安鯖を崇め奉るワタシ……。


 FTPは『R2 ファウンデーション』に搭載されている、サーバー機能『IIS7.5』で設定できるので簡単。まず“IISマネージャ”を起動させ、“サイト”の右クリックメニューにある“FTPサイトの追加”を選択する。あとは、FTPのサイト名や公開するフォルダーなどをウィザードに従って設定すればオーケー。

激安鯖第12回


 注意したいのが、アクセスできるユーザー数。R2 ファウンデーションは最大15ユーザーになるが、これはFTPにアクセスできるユーザー数も含まれる。社外の人間にもFTPを公開する場合は、使用する人数が15人を超えないようにユーザー数の管理に工夫が必要だ。
 社内ファイルサーバー運用で問題になるのが、増え続けていくファイル。サーバーのHDD容量も圧迫するし、保存先のフォルダーもバラバラなので、検索性も悪い。そこで、“FCI”こと、“分類管理”と“ファイル管理タスク”機能を使ってみることに。これなら、あらかじめ設定しておいたルールに応じて、ファイルの重要度などを設定したり、古いファイルを自動的に移動してくれる。両機能を使えば、システム管理者と各自の手間を確実に軽減できるのだ!!

IISでFTPを設定
IISでFTPを設定
↑ファイアウォールやSSLの暗号化など、各種設定もIISマネージャから行なえる。

 設定は“サーバー マネージャー”の“分類管理”で“分類プロパティ”を定義。さらに“分類規則”の“新しい規則の作成”を選択して、適用するボリュームやフォルダーを指定。最後に分類規則を定期実行するためのスケジュールを設定すれば、定義したプロパティーを元に分類してくれる。さらに、“ファイル管理タスク”を使って、古いファイルを自動的に移動させれば、効率良くHDDを使うことができるのだ。

詳細設定で文字列を設定
詳細設定で文字列を設定
↑“社外秘”などが含まれるファイルの属性を自動的に“高”に変更するように設定。


 ワタシと二人三脚ですすめてきた社内サーバー構築も最終回。今後も業務を影からささえたり、こそこそ趣味の作業させたりと、活用していく予定です!

 

激安鯖第12回

筆者紹介 ── ITシステム管理者 兼 自作PCライター まっくろ黒子
 
 どうにか完成した“激安鯖”による社内サーバーシステム。システム管理者の黒子の株はうなぎのぼり!? 査定もアップか!!

 

副本部長梅田の鯖のハナシ

Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』:副本部長梅田
梅田 成二
マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 副本部長

コンシューマー向けのWindows Home Serverからガチガチにエンタープライズ向けの各種Windows Serverまで、サーバー向けWindows全般を担当。週アス的にざっくり言うと「MSのカタめの部署のエラい人」。

 「激安鯖イイじゃないッ!!」ということで6ヵ月にわたって連載してきたけど、楽しんでもらえたかな? Windows Serverはこれまでは大企業のものと思われてたわけやけど、今回新たに加わったWindows Server 2008 R2 Foundationを使たら自宅やSOHOでこうやって使えて面白いで、というのを12回に渡って紹介させてもらいました。

 Windows Serverにはこの他にもWindows Home Serverや、Windows Storage Server 2008、Windows HPC Server 2008, Windows Small Business Server 2008、Windows MultiPoint Server 2010なんかがあって、ユーザーさんの規模や用途に応じた製品を多数取り揃えてます。これを機会にWindows Serverに興味を持ってもらえてたら嬉しいなぁ。

 最近“クラウド”っちゅう言葉を聞かない日はないけど、“クラウド”とマイクロソフトはみんなの頭の中で結びついてるかなぁ? 実はマイクロソフトはこの“クラウド”でも全方位に製品を提供してるんやね。Windows Azure、SQL Azure、Exchange online、SharePoint Online、Office Liveなどなど、紹介したいことはたくさんあるんやけど、それはまたの機会ということで。ほな、さいなら。

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