Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』
【第11回】リモートデスクトップ&小型液晶で快適操作!
前回のスペシャル動画【SOHO編 第二幕】はこちら!
■別のマシンから“激安鯖”を操作
前回は情報やファイルの共有が手軽にできるグループウェアを導入。社員の評判も良く、システム管理者の評価もアップ!? さらに“激安鯖"を快適に使うために、次はリモートデスクトップの設定を実施してみた。
↑解像度は800×600ドットなので設定などは厳しいが、サーバーの状態確認には十分。スクリーンセーバーを時計やカレンダーにすれば、より便利になるぞ。 |
リモートデスクトップは、稼働中のマシンを、同じネットワークに接続された別のマシン(クライアント)から操作できるようにする機能。この機能を使えば、操作のたびにサーバーの設置場所へ移動しなくても、各種設定の変更やファイル、各種ソフトの操作などのひと通りのことが可能になる。 導入は起動時に表示される“初期構成タスク”か、“システムのプロパティ”の“リモート”タブからリモートデスクトップを有効にするだけと簡単。あとはクライアントマシンの“リモートデスクトップ接続"を起動すればオーケーだ。なお、クライアントのOSがXPやビスタの場合は、最新のクライアントソフト(http://support.microsoft.com/kb/969084)をインストールする必要がある。
改造のベースはこのマシン! |
『富士通 PRIMERGY TX100 S1』 直販価格:7万6000円 |
リモート操作することでディスプレーは不要となり取り外したものの、やはり液晶がないのは微妙に寂しい……。そこで小型の液晶を接続することに決定。USB接続を使いたかったが、ドライバーが非対応のため、D-Sub端子を持つセンチュリーの『LCD-8000V』(実売価格1万5000円前後)をチョイス。さらに普通に置くのでは芸がないので、便利なPCグッズでおなじみのアキバのサンコーレアモノショップで、液晶アームになりそうなグッズを探し出した。店内にあるいろいろなアームに液晶が付くか試し続けた結果、『L BORAD2』(実売価格1980円)を購入。実はこれ、ディスプレー上部に小物用トレーを取り付けるもの。これを力技でディスプレーアームとして使用するのだ。
ネジ止めしただけ |
↑取り付け作業はドリルの穴開けとネジ止めだけ。力技だが特殊な工具は必要ない。 |
ケーブル類は内部を経由 |
↑VGAケーブルは背面から本体内を経由し、5インチベイに開けた穴から出している。 |
作業は、手動のピンバイスで5インチベイにネジ穴を開け、ネジで取り付けるだけ。ケーブル類をつないで起動させると、無事デスクトップが表示された。液晶一体型激安鯖の完成だ。
このディスプレーには、ウィルスチェックの進行状況やネットワーク負荷などを表示させておけば、異常をすぐ発見できるのだ!
筆者紹介 ── ITシステム管理者 兼 自作PCライター まっくろ黒子
小型液晶ディスプレーでサーバーを監視。振り向くと、その姿を監視している社長の目があって自分もサーバーの一部な気分。
副本部長梅田の鯖のハナシ
梅田 成二 マイクロソフト株式会社 サーバープラットフォームビジネス本部 副本部長 コンシューマー向けのWindows Home Serverからガチガチにエンタープライズ向けの各種Windows Serverまで、サーバー向けWindows全般を担当。週アス的にざっくり言うと「MSのカタめの部署のエラい人」。 |
そろそろうちもサーバー入れるか、と考えたIT担当の人もおると思うんやけど、そんな人にめっちゃお薦めの本が出版されたんよ。その名もずばり『小さな会社のIT担当者が知らないと困るWindows導入と運用の常識』(澤田賢也著、ソシム出版、1680円)ですわ。
社内のコンピュータが10台から20台の会社を想定した本で、クライアントPCの管理から、サーバーの導入方法、ライセンスの購入と管理まで、みんなの疑問に答えてくれちゃってます。
実はマイクロソフトには、うちのtechnologyに深い造詣を持ってて、かつ情報発信をいっぱいしてくれる人たちをMVPとして表彰する制度があるんやけど、著者の澤田さんもそのマイクロソフトMVPの一人なんよ。特に中小企業でのWindows Server 活用に関してセミナー等でも講演されてるんやね。是非この本を参考に、サーバー導入をスムーズに進めて欲しいな。
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