Windows Server 2008 R2 Foundation密着連載 『激安鯖イイじゃないッ!!』
【第2回】グラボとディスクの増設はDIYみたいで心躍るぜ!
前回のスペシャル動画【第一現場】はこちら!
■鯖に必要なもの、それは解像度とディスク容量
前回の起動テストで判明したのは、オンボードグラフィックチップが1024×768ドットまでと非常に低性能だったこと。そこでPCショップでいちばん安かったファンレス仕様で3500円のグラボを購入し、PCIエクスプレス×16スロットに挿してみる。がッ! バカでかいCPUクーラーと、グラボのヒートシンクが当たって挿せずッ! とはいえ筆者は金属加工が得意。ヒートシンクを2センチほど切断して何とか鞘に収めることに成功。
静音化しようとファンレスを買ったのがアダに……。グラフィックボードのハンダ面に突起物がないタイプならこんなことをせずにすんだのに……。 |
切断前 |
切断後 |
爆音は相変わらずだが、まず手を付けたのは内蔵HDDの容量だ。160GBしかない! これではお父さんの大事な秘密コレクションを隠しておくスペースが確保できない。しかもなぜか年賀状シーズンになると、住所録データを保存したディスクが必ず逝ってしまい、家族からの大ブーイングを食らう……ここは、RAIDを組んで家族を黙らせることにしよう!
改造のベースはこのマシン! |
『HP ProLiant ML115 G5』 直販価格:7万9800円 |
朝10時のタイムセールで1TBで7000円のHDDをゲット。しかも、ミラーリングでは搭載したディスク容量が半分になるので、奮発してHDD3台を買い、2台ぶんの容量を確保できるRAID5にトライ!
HDDを3台追加 |
HDDは挿し込むだけでマウントできるが、ストッパーのネジがトルクスタイプで特殊。 |
設定は超簡単。BIOSでRAIDを有効にし、RAIDを組むディスクを指定。再起動し必要に応じてBIOSのRAIDセットアップでビルドなどするだけだ。ディスクを3台選ぶと、自動的にRAID5になるのでモード設定すら必要ない。OSが起動すると1.8TBのディスク1台として見えるようになり、これをフォーマットすれば即ファイルサーバーのできあがりだ。
最後はユーザーアカウントの作成と共有フォルダーの設定。フォルダーごとに各ユーザーの読み書きなどの権限を指定し、家族みんなで見られる場所や、両親のみ読み書きできる場所、またお父さんしか見られないデータの保存場所を確保。これで家庭内LANに乗せても、パスワードがわからなければ秘密のフォルダーにアクセスすることはできず、コレクションし放題!
お父さんの秘密を死守! |
アクセス権の設定で子供を完全に遮断。ユーザーごとに細かな設定ができる。 |
激安の自宅鯖はオヤジの秘密を頑強に守る心強い相棒だぜ!
筆者紹介 ── 萌えテクニカルライター 藤山哲人
改造癖があり電子機器を見るとムラムラ萌える。写真のインカムは、飛行機用のものを改造し電話として使っている!!
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