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2048×2048ドットの超高画質VRグラスや「Filmmaker Mode」対応の市販テレビも

パナソニックがCES 2020で有機ELの試作VRグラスや完全ワイヤレスイヤフォン、有機ELビエラを展示

2020年01月10日 10時00分更新

 パナソニックは、CES 2020のプレスカンファレンスおよび会場でVRグラス、完全ワイヤレスイヤフォン、またプライベートブースでは海外向けの最新有機ELテレビなどを発表した。

オリンピックの公式スポンサーである同社らしく米国の元水泳選手マイケル・フェブズ氏らが登壇

ディズニーパークへの同社プロジェクターの導入に伴いスター・ウォーズの演出も

超高画質VRグラスがパナソニックから登場

 パナソニックのCES 2020における出展で、最もインパクトのあったのが、有機ELパネル採用のVRグラス試作機だ。従来VRグラスというと、フェイス部分がフラットなスキーゴーグルに近い形状であったが、パナソニックの試作VRグラスはメガネのように左右部が分かれたグラス型。重量的には150g程度で、一般的なメガネのような装着感を実現、従来のVRゴーグルと別次元の快適さだった。

 内部にはVRグラスの大手メーカーであるKopin Corporationと共同で開発した解像度2048×2048ドットで、最大1000nitsのHDRに対応したパネルを搭載。画質を決める重要な要素である超薄型パンケーキレンズは、Kopin、3Mと共同開発。さらに、メガネを着用している人に向けて交換可能な視力補正用レンズも用意される。

パナソニックによる試作VRグラスが登場

 実際に装着して4K映像を見ると、2245ppiという画素密度により、ドットが見えるスクリーンドア効果がなく、まさに現実のようなリアルな世界が訪れる。もちろん、VRコンテンツ向けのヘッドトラッキングにも対応。Technics採用の磁性流体スピーカー技術を使ったイヤフォンで高音質としても没入感も確保する。実用化はやはりBtoBがメインとなるだろうが、別次元に高画質なVRグラスの登場だ。

Technicsの技術を利用したイヤフォンを搭載

テクニクス、パナソニックのノイズキャンセル対応
完全ワイヤレスイヤフォンが登場

 オーディオ関連の注目製品は、テクニクスから登場するノイズキャンセリング対応完全ワイヤレスイヤフォン「EAH-AZ70W」、およびパナソニックブランドから登場する完全ワイヤレスイヤフォン「RZ-S500W」「RZ-S300W」の発表だ。

テクニクス、パナソニックブランドで完全ワイヤレスイヤフォンに参入

 EAH-AZ70WとRZ-S500Wは、パナソニックが世界中で高いシェアを持つ電話機からのノウハウを活かした、アナログ・デジタルのノイズキャンセル技術を組み合わせたデュアルハイブリッド方式のノイズキャンセルに対応。Bluetoothのワイヤレス伝送は、左右同時伝送方式に対応している。

テクニクスの「EAH-AZ70W」は大口径の10mmドライバー搭載

パナソニックブランドから「EAH-AZ70W」「RZ-S500W」も登場

重低音志向のワイヤレスヘッドフォン3機種も登場

4K有機ELテレビのフラッグシップ「HZ2000」が登場

4K有機ELテレビ「HZ2000」が登場

 薄型テレビ関連では、パナソニックの有機ELテレビの2020年フラッグシップモデル「HZ2000」を発表。ラスベガス市内のプライベートブースで実機を展開していた。同社が19年から展開している一般的な有機ELパネルから、約20%高い輝度を実現した独自構造のパネルを採用。

 昨年発表された、映画監督が意図したままの映像を表示する「Filmmaker Mode」に対応した市販テレビの、最初のモデルになる予定だ。またドルビーによる新方式「Dolby Vision IQ」にも対応しており、照度環境に応じた画面輝度の最適化機能も備えている。

「Filmmaker Mode」に対応した最初の市販テレビ。ドルビーによる新HDR方式「Dolby Vision IQ」にも対応する

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