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パナソニックが世界初の4K超・HDR対応の眼鏡型VRグラスを開発、CES 2020で参考出展

2020年01月07日 22時40分更新

 パナソニックは1月7日、4Kを超える解像度でHDR(ハイダイナミックレンジ)に対応した眼鏡型VRグラスを開発したことを発表した。

 テレビやブルーレイディスクプレーヤーなどの信号処理技術、オーディオブランド「Technics」の音響技術、デジタルカメラ「LUMIX」の光学技術など、パナソニックが各種の家電で培ってきた技術を融合させ、高画質・高音質かつ小型・軽量・眼鏡型のVRグラスを実現したと謳う。

 ディスプレーには、VRグラス向けデバイスメーカーであるKopin社と共同開発したマイクロ有機ELパネルを搭載し、解像度4K(3840×2160ドット)超・HDR対応の高精細な映像を表示できるという。

 画素境界が網目のように見える「スクリーンドア効果」の発生を抑え、自然で滑らかな映像を実現するとしている。同社によれば、4Kを超える高解像度でHDRに対応したVRグラスは世界初とのこと。

 音響では、磁性流体を用いたTechnics独自のダイナミック型ドライバーを採用。振動板の正確なストロークを可能とし、超低歪再生を実現するという。

 また、Kopin社に加え、化学・電気素材を手掛ける3M社とも共同開発した光学モジュールを採用することで、歪みを抑えた自然な映像を超単焦点で表示。従来のVRデバイスのように、大型で頭にヘッドバンドで固定するようなタイプに比べ、小型・軽量で眼鏡のような形状になったことで、より利便性の高いデバイスになっている。

 同社では今後、次世代移動通信システム5Gの商用サービス本格化に向け、さまざまな用途に応用できるよう開発を進めていくとしている。

 なお、本VRグラスは、米国ネバダ州ラスベガスで開催している技術見本市「CES 2020」にて参考出展している。

 パナソニックブースでは「Immersive Experiences」「Smart Mobility」「Intelligent Living Spaces」の3つのエリアにわけ、それぞれテーマ別の展示を実施。

 Immersive Experiencesでは、上記VRグラスのほか、超高輝度4Kレーザープロジェクター/8Kスーパーハイビジョンレコーダー、高速追従プロジェクションマッピングを活用したスポーツエンタテインメント、Technics製品を用いたDJライブパフォーマンスなどの映像・音響をテーマに展示。

 Smart Mobilityでは、自動車向けの通信システムなど、通信・IoT技術を駆使したモビリティーサービスを支える技術を紹介し、Intelligent Living Spacesでは、AIを活用した家電製品向けの技術展示などを実施する。

 そのほか、有機ELテレビ(TX-65HZ2000)や完全ワイヤレスイヤホン(RZ-S500W/S300W)などの新製品も展示する。

●パナソニックブース概要
期間:2020年1月7日(火)~10日(金)
場所:Las Vegas Convention Center(LVCC)、Central Hall(#12908)
出展規模:1486平方メートル
出展内容:スポーツシーンなどにおける映像・音響の臨場空間、車載・航空機における最新ソリューション、住む人に寄り添ったくらし提案など

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