中国TCLは、米国ラスベガスで開催されているCES 2020でプレスカンファレンスを開催。グローバルとしてはTCLブランド初となる5G対応スマートフォン、主力である薄型テレビでは8K液晶テレビを発表した。
TCLグループは、以前からTCL Communicationを通してAlcatel、BlackBerryのブランドでスマートフォンを発売しているが、昨年グローバルで初めて日本にて発売したTCLブランドのスマートフォンに続き、グローバル機種として「TCL 10 Pro」「TCL 10 L」「TCL 10 5G」の3機種を発表した。
プレスカンファレンスで発表された内容はMWCで正式に発表するモデルのプレビューとしての披露で、「TCL 10 5G」はクアルコム社による7シリーズのSoCを搭載し、5G通信に対応する。「TCL 10 Pro」はエッジAMOLEDディスプレーを搭載したモデルだ。いずれの機種も500ドル以下の発売を予告している。
8K液晶テレビ、「Vidrian Mini-LED技術」技術も発表
プレスカンファレンスの発表で中心となったのは、TCLの主力である薄型テレビ事業。TCLは昨年日本市場への本格参入を発表しているが、既にグローバルでは出荷台数世界2位のブランドだ。
プレスカンファレンスでは、フラッグシップモデルとして8K液晶テレビの「QLED TV 8K X915」を発表。65/75インチの8K液晶を搭載する主力シリーズで、量子化ドット技術搭載のパネルに、直下型LEDバックライトによる高コントラスト表現とDolby VisionのHDRをサポートする。
オンキョーによるオーディオシステムを搭載し、Dolby Atmosのイマーシブオーディオにも対応。「IMAX Enhanced」による高画質・高音質の認定も受けている。システムプラットフォームはAndroidTVを搭載している。
TCLは次世代ディスプレーテクノロジーとして「Vidrian Mini-LED技術」を発表。駆動半導体回路と数万個のマイクロメートルクラスのミニLEDを、透明なガラス基板に搭載した、世界初のテレビバックライトだ。
シャープなコントラストと鮮やかな輝度、非常に安定した長寿命性能を確保でき、TCLの大画面8K液晶パネルと組み合わせることで、ホームシアターの映画から日中のスポーツまで、あらゆる照明条件で高画質を実現するという。
またTCLの液晶テレビ技術として、スマートフォンのカメラを使ったキャリブレーション技術「TCL iPQ Engine Mobile Calibration」や、ゲーミング向けの低遅延技術「THX CERTIFIED GAME MODE」も発表した。
完全ワイヤレスイヤホン「SOCL500TWS」「ACTV500TWS」も発売
TCLはそのほか、完全ワイヤレスイヤホン「SOCL500TWS」「ACTV500TWS」も発表。
いずれの機種もBluetooth 5.0に対応し、TCLの技術によって設計されたアンテナを搭載。人間工学に基づいた、外耳道よりも内耳の自然な湾曲にフィットさせる構造になっており、ほとんどの耳に合うようにテストされた入角度のカスタム音響管を採用している。
「SOCL500TWS」は5.8mmスピーカードライバーで、ソフトラバーラップアラウンドハウジングや、IPX4の防滴に対応。最大26時間の再生が可能だという。
「ACTV500TWS」は“Comply TrueGrip Proプレミアムメモリーフォームチップ”で、6mmドライバーを搭載。グリップを向上させる表面構造で、IPX7の防水対応。連続再生は最大33時間になっている。
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