5G時代が到来。気を吐くクアルコム
このほかにもコネクテッドカーの基幹システムを、セルラーネットワークを活用するOTAアップデートにより提供するための「Qualcomm Car-to-Cloud platform」や、コネクテッドカーにWi-Fi 6の高速通信技術を組み込むための通信チップ「QCA6595AU」が発表されたほか、米ゼネラルモーターズとの協業強化、日本の自動車部品メーカーであるデンソーとの次世代デジタルコックピットシステムの開発における協業関係の締結などが主だったCESのアナウンスになる。
冒頭に触れたとおり、2020年のCESは現地時間1月7日に本開催を迎える。例年クアルコムはCESのメイン会場に、ホームIoTやVR関連のコンシューマーエレクトロニクスに近い技術を集めたブースを出展していた。ところが今年はオートモーティブ系の出展社が集まるホールに構えるブースに、展示内容もオートモーティブに中軸を寄せて集約している。
今年のCESのトレンドを読んだ末の決断なのだろうか。いずれにせよ、今後クアルコムが「クルマのためのSnapdragon」に大きくリソースを割く戦略に打って出ることは間違いないだろう。
もちろん、今年世界の各地で5Gの商用サービスが幕開けの時を迎える「モバイル」は元気だ。
アモン氏は去年の12月に、5Gスマホに対応するモバイル向けSoCのプレミアムライン「Snapdragon 865 Mobile Platform」、ハイエンドラインの「Snapdragon 765/765G」を立ち上げたことについて振り返りながら、2020年の第1四半期以降にOPPOやXiaomi、モトローラが最新SoCを乗せた5Gスマホの商品化に向けた準備を進めていることについて改めて伝えた。
モバイルにPC、コネクテッドカーにまで渡る様々なカテゴリーでSnapdragonの名前を耳にする機会が増えることになりそうだ。
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