1ターンごとに発展する文明
面白さに気づいたときに生じる「あと1ターン現象」
本作はターンベースを採用し、決められた順番で自らの文明を構築していくのが基本的な流れとなっている。1ターンの間で文明を発展させたり、軍事力を高めたりして複数ある勝利条件を狙おう。文明の未来はプレイヤーの決断力と戦略に委ねられているといっても過言ではない。
まずは「労働者」のユニットを生産し、1つ目の都市を発展させる作業を行なった。フィールドのタイルには、「食料」と「生産力」など、都市および文明そのものの発展に欠かせない資源が配置されている。食料は人口を増やすために、生産力は建造物の生産に必要な資源である。そのほか、化学や信仰、ゴールドなどを産出するタイルもある。これらの資源がないと文明の発展はおろか、時代の波に取り残される恐れがあるのだ。資源を確保することが勝利への近道といってもいいだろう。
建造物(住宅、農場、鉱山など)を建てることで、人口やゴールド、食料、生産力などの恩恵が得られ、発展しやすくなる。序盤は資源の供給源を確保しつつ、同時並行で大陸を探索(他国の偵察も含む)させるためのユニット「斥候」と、新たな都市を開拓する「開拓者」、都市を防衛するための「戦士」「弓兵」も生産。文明の発展だけでなく、大陸の探検、都市の開拓、都市防衛にも力を注いだ。ついでに都市の発展を邪魔する「蛮族」たちをせん滅し、順調に領土を広げていった。
文明をさらに発展させるには、「技術」ツリーと「社会制度」ツリーを進めることも大事だ。技術ツリーを進めると最新技術を習得でき、高度なユニットや建造物などをアンロックできる。また、社会制度ツリーを進めれば、さまざまなボーナスを獲得できる政策などもアンロック可能だ。これら2つのツリーを進めることで新たな選択肢が生まれるとともに、文明の繁栄も加速していくのだ。
蛮族の襲来や自然災害(火山の噴火、干ばつ、洪水、嵐など)などといったトラブルが何度も生じたが、我が文明はやっと軌道に乗り始めた。その瞬間、冒頭で軽く述べた「あと1ターン、あと1ターン……」と心の中で呟いてしまう現象、つまり「あと1ターン現象」に見舞われた。自分の1ターンを終え、他国のターンを待った後に再び自分のターンへというループが繰り返されるわけだが、面白さに気づいた頃合いになると、このループから抜け出せなくなってしまうのだ。
「明日も仕事だけど、あと1ターンだけ……」「明日は彼女とデートだけど、あと1ターンだけ……」といった風に、あと1ターン現象には私生活に影響を及ぼすほどの魔力が秘められている。有利・不利問わず、我が文明の行く末が気になるあまり、朝まで見届けてしまうというケースも少なくないだろう。(よい意味で)シヴィライゼーション VIは時間泥棒の代表というべきタイトルである。あと1ターン、あと1ターン……ブツブツブツ。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります