ASUS JAPANは12日、5色のカラーバリエーションを用意したコンパクトな15.6インチノートPC「ASUS VivoBook S15 S531FA」を発表した。12月13日から発売し、価格は12万4800円から。5月に台湾で開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2019で発表されたモデルだが、日本向けにカスタマイズされたモデルとなっている。
ASUS JAPAN新社長も登場
5色のバリエーションが魅力
VivoBook S15の発表会に登壇したのは、新社長となり、初めての国内発表会に登場したアルヴィン・チェン氏。チェン社長は、日本のユーザーが何を求めているかを常に調査し、日本ユーザーが満足してもらえるものを念頭に開発してきたとアピールする。
ゲストには、日本マイクロソフト、インテルが登場。マイクロソフト執行役員 コンシューマー&デバイス事業本部デバイスパートナー営業統括本部長の梅田成二氏は、Windows 7のサポート終了で活況を迎えているPC市場に対し、モダンPCの満足度の高さを紹介。「日本にあるPCメーカーで最もモダンPC比率が高い」(梅田氏)というASUSが、チェン社長の下でさらにモダンPCを日本に投入してくれることに期待を寄せた。
インテルの技術本部エバンジェリストの渥美和彦氏は、VivoBook S15に搭載された機能のうち、Wi-Fi6対応について紹介。スピードだけでなく、ユーザーが多い場所でも無線LANの接続が途切れにくい点を挙げて、「外でも繋がりやすくなるので、もっとVivoBook S15を持っていきたくなるのではないか」と語った。
製品紹介では、「ジブン色で、進め」というキャッチフレーズのVivoBook S15の特徴として、デザインやカラーバリエーションをまずアピール。「持つ人の自分らしさを表現できるノートPC」(ASUS JAPANシステムマーケティング部コンシューマーPC プロダクトマーケティング熊谷歩美氏)だとした。自分らしさを表現できるカラーバリエーションは、単に天板の色を変えただけでなく側面に別カラーを配置した。
それぞれのカラーには、「研究チームの綿密なリサーチと研究」(熊谷氏)によるストーリーを持たせたという組み合わせで、モスグリーンとエネルギッシュオレンジ、パンクピンクとモスグリーン、コバルトブルーとネオンレッド、ガンメタルとコバルトブルー、トランスペアレントシルバーとピュアホワイトの5種類を用意した。
ASUSは、グローバルでPC以外にも各種製品を提供しているが、デザインの開発プロセスは全て共通で、トレンド調査を出発点に開発を行い、その中でも素材や色、加工に関するCMFと呼ばれる調査を重視し、市場のトレンドをいち早く取り入れるようにしているそうだ。
その結果、VivoBook S15では上質なメタル素材を使ったボディに5色のカラーバリエーションを搭載。さらに天板のロゴを従来の企業ロゴからVivoBookのブランドロゴに変更し、「自分らしさ」を表現するために天板に貼るステッカーも付属させた。
スペックとしては、最新の第10世代Core iプロセッサーの採用によって生産性を向上。Wi-Fi6に対応したことで、通信速度は従来規格に比べて約3倍、ネットワークキャパシティは約4倍、レイテンシーは75%に短縮化したとアピールする。PCI Express 3.0×2による512GBの高速SSDに加え、1TBのHDDも搭載したことで、速度と容量のバランスもとられている。
ディスプレイは15.6インチフルHDディスプレイで、視野角は170度。前モデルで86%だった画面占有率も、薄型IRカメラの搭載などによって88%とさらにスリムベゼル化した。重さは1.85kg、厚さは約18.5mmで、大型ディスプレイを搭載しながら持ち歩きしやすい点をアピールする。
キーボードも打ちやすさに配慮。キーストロークは1.4mmで、キートップに0.15mmのくぼみを設けることで打鍵感と感触を高めた。約1000万回のキープッシュテスト、コーヒーやコーラを60cc注いで乾燥させる防滴テストといった耐久テストもクリアしたそうだ。
ディスプレイを開くとヒンジ部が持ち上がって、キーボードにわずかに角度がつくエルゴリフトヒンジも、入力しやすさに貢献している。
グローバルモデルでは、タッチパッド部にディスプレイを埋め込んだScreenPad 2.0やdGPUを搭載したモデルもあったが、ターゲットユーザーや各種調査によって、今回はそうした機能は搭載しなかったという。同様に、14インチモデルの投入も見送られた。
5人のインフルエンサーを起用したプロモーションも実施。自分の価値観やアイデアを発信することに積極的な人、自分を表現することを恐れない人、といったターゲット層を設定し、ビジネス用途だけではない、PCの使い方を提案していきたい考えだ。
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