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スナドラ搭載PCの低価格化進むか!? 「Snapdragon 8c/7c」登場

2019年12月06日 16時00分更新

XR向けのSnapdragonも第2世代に
単体で5Gネットワークにも接続可能

 XR向けのSnapdragonも、Snapdragon XR2に進化した。スマートフォンに採用されるSnapdragonをベースに、AR/VR/MRで必要な機能を強化したチップセットで、Snapdragon XR2は、8Kでの360度ビデオの撮影や、7つのカメラの同時利用に対応する。XR向けのチップセットとして、5Gに対応するのもこのプラットフォームの大きな特徴。

 スマートフォンやPCに接続せず、単独で5Gの通信が可能なスタンドアローン型のVRヘッドセットやARグラスを開発できる。ディスプレーは、3K×2をサポートするなど、解像度が上がり、より精細な映像を映し出せるようになった。

Snapdragon XR2 Platformは、その名のとおりXR用のプラットフォーム。3K×2のディスプレイや、7つのカメラの同時利用に対応する

 Snapdragon 835をベースにした「Snapdragon 835 XR Platform」との比較では、CPU、GPUのパフォーマンスが約2倍、ビデオのスループットは約4倍、ディスプレイの解像度は約6倍と大幅に性能の向上が図られているほか、AIのパフォーマンスに関しては11倍と大きな改善が図れている。クアルコムによると、被写体を意味によって識別するセマンティックセグメンテーションや深度の取得、ボイスUIなど、AIを駆使した機能の実装が期待できるという。

Snapdragon 835 XR Platformとの比較では、大きく性能が向上していることがわかる

 同プラットフォームの発表に先立ち、XRに力を入れるキャリアの代表としてKDDIが紹介された。KDDIは、ARグラスの「NrealLight」を開発するNreal社と提携し、実証実験を重ねている。Snapdragon Teh Summitに先立ち、開発者向けにNrealLightとそれに接続する5Gスマートフォンを無償レンタルする取り組みも発表。2020年度には、5Gスマートフォンの世界を広げる周辺機器として、スマートグラスを発売する予定。より高機能化が図れるSnapdragon XR2にも、期待を寄せていた。

同イベントには、KDDIの山田本部長も登壇。展示会場には、auロゴをあしらったNrealLightを出展、実際にゲームを遊ぶことができた


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