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富士通クライアントコンピューティング主催の「Day567プレスツアー」に参加

匠の工場「島根富士通」で見た、人と機械によるスマートものづくりの現場

2019年11月25日 18時00分更新

11月20日、島根県出雲市にある島根富士通の工場にて、富士通クライアントコンピューティングがメディアを対象とした「Day567プレスツアー」を開催。プレゼンテーションや工場見学会を実施した

 11月20日、富士通クライアントコンピューティング(以下、FCCL)がメディアを対象とした「Day567プレスツアー」を開催した。「島根富士通」(島根県出雲市)にてFCCLの最新動向などを説明するプレゼンテーションや、島根富士通の工場見学会を実施。今回、Day567プレスツアーに参加する機会を得たので、その模様をお伝えしよう。

従業員と機械による協調生産が安定した品質を生む秘訣

1階にはプリント基板の製造ラインが設けてある

2階にはノートパソコンやタブレットの製造ラインが

工場内の様子(2階)

 まずは工場見学について紹介しよう。島根富士通の工場の1階にはプリント板の製造ライン、2階にはノートパソコンやタブレットなどの製造ラインが設けてある。工場内に入った瞬間、段階を経てパソコンが製造されていく光景に心が躍った。

同じライン上に異なる製品が流れてくる「混流生産」を採用

 島根富士通の工場は、ノートパソコンとタブレットの部品を同じラインに流して生産する「混流生産」を採用している。部品置き場から部品をピッキングし、製造ラインに流して組み立て、試験をパスしたら梱包するといった流れだ。

タブレット画面の指示に従って指定された部品を見つけ、手元のウェアラブル端末で部品のRFIDを読み取る。間違いや取り忘れを防いでくれるという

ピッキングの様子

 指定された部品をピックアップする際、カートに装備されたタブレット画面の指示に従って部品を見つけ、従業員の腕に装着されたウェアラブル端末で部品のRFIDを読み取る。部品の場所が明確になる上に、間違いや取り忘れを防ぐ働きを持っているのだ。

製造中にトラブルが起きると、速やかにラインを停止して原因究明に乗り出す。トラブルの発生場所や状況はディスプレーに表示される

 製造ラインでは、万が一トラブルが発生してもその場で素早く解決するよう心がけている。問題が発生するとラインを速やかに停止する仕組みになっている。トラブルの発生場所や状況はディスプレーに表示されるため、いち早く行動できるのだそうだ。

OSをインストール中

 約97%という受注生産率を誇る島根富士通では、オーダー投入から最短で中2日の製造リードタイム内で製造し、出荷といった流れで稼働している。また、パソコン導入時のセットアップ作業や各種ソフトウェアのインストールなどのカスタマイズメニューも用意し、ユーザーの要望に柔軟に対応するとのこと。

キーボードの打鍵をチェックするロボット

パソコンの外観を360度チェックするロボットの姿

 製品を完成させても、試験をクリアしないと出荷の段階に進めない。AIとアームロボットを使ってパソコンの外観、オーディオのチェック、キーボードの打鍵などを自動で検査し、問題なければ出荷の段階に進めるようになる。

 島根富士通では「人と機械の協調生産」を採用し、IoT技術を用いた「見える化」やロボットによる「自動化」を多用している。機械の存在は従業員の負担を軽減するだけでなく、ヒューマンエラーも防止してくれる。お互いの長所を掛け合わせることで、安定した品質を確保することに成功しているという。迅速に行動し、高品質を保ち、ユーザーの要望に沿った製品をお届けする。ユーザーの想いを大事にするFCCLの姿勢を形にした、優れた環境であると感じた。

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