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MacBook Proとの組み合わせで活用、実際に使って感じた作業効率をアップの秘訣

ベンキューのPD3220Uは「動画編集するぞ!とやる気になるモニター」、映像ディレクターに聞く

2019年11月29日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: ベンキュージャパン

――やはり、作業するには大型ディスプレーは必須ですよね。

 そうですね。15インチの画面だと、細かい文字や緻密な画面構成といったときの調整が難しいですね。特にゲームの配信時は1ピクセル単位で調整しなければならず、それに対応するために大型ディスプレーは必須ですね。

 ただ、いま使っているディスプレーが24インチのフルHDなので結構ギリギリなんです。つくっている映像自体がフルHD画質なので、それを見ながらほかの作業をしたり、パレットを広げたりしていると、かなり作業はしづらいですね。今回4Kディスプレーの「PD3220U」を使って真っ先に感じたのは、広い作業スペースってすばらしいということでした。

↑「プラスアルファの作業でどれだけストレスなく作業ができるか。広い画面を使ったほうがよいポイントだったりするので、かゆいところに目が届く感じですね」と黒山さん。

――フルHDと4Kとでは作業効率がかなり変わってくると。

 フルHD画面でも、もちろん作業はできますが、たとえば画面をチェックしながらパレットを動かすといった、細かいところで感じるストレスが多かったので、そのストレスがないだけで作業がグッとしやすくなります。

 デュアルディスプレーにして作業している方も多いと思うのですが、目線を動かす量が多くなってしまいます。1回の視線移動の時間は数秒程度なのかもしれませんが、チリも積もればで、かなりのロスが発生することになり、それもストレスになってしまいます。

――MacBook Proと接続するということは、デュアルディスプレーの状態ではありますよね

 そうですね。ただディスプレーの方は作業だけにして、MacBook Proのディスプレーはメールチェックや作業指示などを表示させておくといった使い方をしています。

頭を切り替えて瞬時に仕事へ入れる「ホットキーパックG2」

――今回「PD3220U」を使ってみて気に入った点はありましたか?

 映像の編集と、画像の編集、紙面の編集をちょうど作業する機会があったので、すべて「PD3220U」で作業してみました。その時々の作業内容に合わせてディスプレーの色味を変更しなければならないのですが、その都度ディスプレーの背面とかに手を回して色味を選択する必要がなく、「ホットキーパックG2」のボタンを押すだけで切り替えられるんですよ。これって、「仕事に入るぞっ」というスイッチが入れやすくなるんです。作業に入る前にかかる時間を短縮できるといのがとてもよかったですね。

↑「ホットキーパックG2」はディスプレーとUSB接続して使うコントローラー。各ボタンに機能を割り当てられ、頻繁に色味や入力を切り替える人には非常に便利。

――具体的にはどのような設定をしたのでしょう。

 今回、ホットキーパックG2の設定で、紙面をデザインするとき、映像を編集するとき、配信のチェックをするときの3つの色味設定を1から3のボタンに割り当てました。紙面はsRGB、映像はRec.709、配信はタブレット画面の色味にしています。

 使っているときにいちばん助かったのは、急ぎの仕事で急遽作業環境を切り替えなければならなかったときですね。ワンボタンですぐに切り替えられるので、スムーズに作業が切り替えられますし、自分が今から何をやるかという気持ちの切り替えもしやすかったです。

――「PD3220U」では、画面を左右で違う色味にできますが、使ってみましたか?

 実は現場へ「PD3220U」を持っていって配信の作業に利用したんです。スイッチャー2台を2つの入力に入れて、2つの画面を同時に見ながらスイチングしたり、合成用のPC画面なども合わせて入力して複数表示させて作業をしました。

 そのとき、画面構成をするときは映像用のRec.709で、配信の最終段階はパソコンなどで見る人が多いので、その色味にして確認したのですが、左右で違う色味にして使ってみたところ、いままでこんなに色味が違うということを実感したことがなかったので、同時に見て見比べられたことで、自分の中で基準がつくれました。

 実はメーターでも確認したのですが、きちんとした色味だったので、高額な映像用ディスプレーとそん色なく確認できるというは、作業中に気にしなくていいので、映像編集に携わっている人にとってはありがたいことだと思います。

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