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全コア5.2GHz設定のOCテストも敢行

【詳報】Core i9-9900KSの性能をRyzen 7 3800Xや3900Xと比較

2019年10月31日 14時45分更新

今回入手したCore i9-9900KSのES版。Special Editionといってもヒートスプレッダーに絵が書いてあるとか、そういう特別感はなかった

 2019年10月30日22時、Intelはかねてから予告していたCoffee Lake Refresh世代の新たなハイエンドCPU「Core i9-9900KS Special Edition」(以下、Core i9-9900KS)の販売を解禁した。10nmプロセスへの移行が頓挫し、14nmプロセス世代に留まることを強いられていたIntelは、短期間ではあるがメインストリームのデスクトップPC向けCPUにおけるマーケットシェアの半分以上をAMDに奪われている。

 その理由は製品の供給量不足と、Zen2世代のRyzenのパフォーマンスの良さであることは皆が知るところだ。特に8コア/16スレッドを上回る12コア/24スレッドのCPU(Ryzen 9 3900X)をメインストリームに投下されてしまったことで、LGA1151世代のCore i9の輝きには陰りが出てしまった。

 そこで投入したのが今回紹介する「Core i9-9900KS」だ。コアそのものはCoffee Lake Refreshなので8コア/16スレッドから増えていないが、全コア5GHz動作が可能である“Special”なバージョンである。数量限定で税込み6万6000円という販売価格には、ライバルRyzenの手前、それほど値段を上げたくないが、既存のCore i9-9900Kより高くしないと……というIntelの苦悩が読み取れる。

Intelのページから引用。Coffee Lake Refresh世代のCoreプロセッサーのサフィックス(数字型番の終わりに付くアルファベット)で、「K」は倍率ロックフリー、「S」はスペシャルであることを示す

 今回はCore i9-9900KSのES版に触れる機会に恵まれた。Core i9-9900Kはマルチスレッド性能こそRyzenに抜かれたものの、ゲーミング分野ではまだ踏ん張れている。果たして全コア5GHz動作で性能はどの程度変わるのか? 時間の制約上、簡単な検証しかできなかったが、気になるパフォーマンスを検証したい。すでに速報ベンチマーク記事を掲出済みだが、今回はテスト対象を拡大してお届けしたい。

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