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出荷時から全コア5GHz駆動可能な期間限定の特別版

Core i9-9900KSが10/30発売決定、TDPは9900Kから32W増の127W

2019年10月29日 21時30分更新

 IntelはついにデスクトップPC向けの第9世代Coreプロセッサーの最上位モデルである「Core i9-9900KS Special Edition」の発売日が10/30になると発表した。同CPUは「Special Edition」の名の通り、特別なモデルで世界中の小売店で期間限定販売と案内しているが、これはおそらくそもそもの製品数が限られるからという見方もできるだろう。

Core i9-9900KSのイメージカット

 Core i9-9900KSは8コア/16スレッドと現行最上位である「Core i9-9900K」と同じだが、定格クロックが4GHzと高く、Turbo Boost時の最大クロックは5GHzと同様だが、8コアすべてが最大クロックで動作する。これにより全コアをフルに使う動画編集やゲームプレイしながらの配信時など、高負荷なシーンでも最高のパフォーマンスを維持できるというわけだ。

主なスペック
型番 Core i9-9900KS Core i9-9900K
コア数/スレッド数 8/16
定格クロック 4GHz 3.6GHz
Turbo Boost時の最大クロック 5GHz
8コア動作時の最大クロック 5GHz 4.7GHz
L3キャッシュ 16MB
内蔵グラフィックス Intel UHD Graphics 630
メモリークロックサポート DDR4-2666
TDP 127W 95W
希望カスタマー価格 513~524ドル 488~499ドル

 ゆえに、TDPもCore i9-9900Kの95Wから32W増となる127Wとだいぶ増えている。とはいえ、オーバークロック(OC)設定で同様の動作倍率に調整して運用しているユーザーもいるので、多少強めの簡易水冷CPUクーラーを使えば余裕をもって運用できるだろう。あるいは、OC耐性の高いいわゆる「選別品」を採用している可能性もあり、Core i9-9900Kを全コア5GHz OC設定するよりもラクに常用できると思われる。

外箱はCOMPUTEX TAIPEI 2019ですでに判明していたが、Core i9-9900Kと同じ正12面体パッケージ

 さて、ニュースリリースにあるアメリカでの希望小売価格は513ドルからスタートとなっているが、Intel ARKの情報では1000個ロットあたりの価格で513~524ドルとなっている。Core i9-9900Kは488~499ドルになので、価格差は25ドル。Core i9-9900Kの初出時が6万6000円前後。当時から消費税も上がっているので7万円近い値段になる可能性もあるが、さてどうなるのか……。

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