オートバイよりも確認が多いんですぅ
編集部はもちろん、教習所の指導員を含む大人達の予想を裏切り、半クラッチ、坂道発進、S字・クランクといった誰もが一度はつまづきそうな課題をすんなりとクリアしてきた美環さん。しかし「大人たち」にとっては待望の「挫折」が思わぬところでやってきました。
1段階の前半では普通車に慣れるという観点から、結構自分勝手に運転していたのですが、1段階の後半から交通ルールに沿った運転が求められます。普段乗るオートバイと同じ感覚で曲がればいいだろうという美環さん。サイドミラーを見てウインカーを点灯、曲がる直前にチラッとサイドミラーをもう一度見て曲がろうとした途端、教官から「目視確認が足りない」との指摘が飛びまくります。
四輪車の場合、ルームミラーで後方確認をしてから、ウインカーを点灯。3秒後から進路変更を開始し、ルームミラー、サイドミラー、そして目視確認をしてから停止線または曲がるポイントの30m手前ですべての動作を完了しなければなりません。つまり2輪より確認が多いのです。
学科教習で教えてくれるのでは? とお思いでしょうが、大型自動二輪免許を持つ美環さんの場合、学科は免除されています。それは「交通法規はもちろん覚えていますよね」という事を意味します。もちろん学科テキストは渡されているのですが、コミックスが並ぶ本棚の奥に眠ったまま、テキストは1度も開かれることはありませんでした……。つまり美環さんからすると「教えてもらってないもん!」状態なのです。
指摘を受けまくる美環さんの心中は穏やかなものではなく。完全にペースを乱された美環さんの心に疲労し、それゆえミスも増え、また指摘され、さらに精神的に疲弊するという負のスパイラルに。まるで黒く濁るソウルジェムのように美環さんの心は暗黒面へ。心なしか教習車からは黒いオーラが漂っているような……。
教習後、いつもは「たのしかったー!」と満面の笑顔で教習内容を語る美環さんですが、この日は「もう……マジ最悪っ!」と一言を残し、下をうつむいたまま、深い溜息と共に教習所を後にしたのでした。教習中の様子は下の動画をご覧ください。
次回はついに仮免試験。こんな状態で一発合格できるのでしょうか?
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