処理性能に不安はなし
チップセットはA10 Fusionなので、最新のものと比べると確かに処理性能の差はあります。しかし、正直言って体感的な差はさほど感じませんでした。たとえば、ゲームアプリとして、「PUBG Mobile」や、Arcadeの「深世界」をプレイしてみましたが、性能が足りずに満足したプレイができないということは、一切ありません。
もちろん、毎日のように長めの動画を編集するような人には、さすがに「ちょっと待て、Proにしておいた方が良いぞ」と声をかけます。しかし、テキスト入力やオフィスソフトの操作、写真編集、ブラウジングやウェブサービスの利用などがメインの人には、「これで充分じゃない?」と勧めたいところ。
一方、ゲームをしていて思ったのは、スピーカーの表現力が上位モデルと比べると乏しいということ。動画視聴やゲームプレイをサウンド込みで楽しみたい場合には、イヤホン・ヘッドホンは必須だと思います。
Airより重いが、許容範囲
iPadはLightningコネクタを備えるため、これまでMacBookに手を出してこなかった人の場合は、周辺機器をiPhoneと共通化できるというメリットがあります。また、Macユーザーだったとしても、ちょっとした出張や、海外旅行で資料やメールを確認する用途に使うにはちょうど良いでしょう。
似たような特徴を持っている現行のiPad Airは、第7世代iPadと比べて「薄く・軽く・やや処理性能が高い」という差があります。とは言え、iPadが劇的に重いわけではありません。第7世代のiPadにSmart Keyboardを装着した状態で、家庭用のデジタルスケールに乗せてみたところ729gと表示されました。一般的なノートPCで言えば最軽量レベルです。毎日持ち運んでも決して負担になる数字ではありません。
より軽さを追求する場合などにな、iPad Airも検討したいモデルですが、そこまでこだわりがないのならiPadを選んでおくとよいのでは、と筆者は思います。
「iPadをPC代わりに使ってみたい」という希望にも、いろんなレベル・視点があるので、一括りに「~を選ぶべき」とオススメするのは難しく感じています。しかし、メールチェックやブラウジング、オフィスソフトなどを使った書類作成などが、メイン用途であるならば、iPadは充分な性能を備えているでしょう。この視点で検討する場合、不安なく選択していただいて問題ないと思います。
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