9月30日に発売された10.2型の第7世代iPadを使ってみました。同機は、最小構成で3万8280円~というエントリー帯を意識したモデルですが、Apple Pencil(第1世代)に加え、新たにフルサイズのSmart Keyboardもサポートしました。しばらく新モデルの購入を見送ってきたという人も、今回は食指が動いているのではないでしょうか。
iPadのアップデートに関する背景
そもそも、従来のiPadは9.7インチの画面を搭載するサイズ間で、展開していました。第7世代iPadはディスプレーが10.2インチに拡大していますが、この意図は「画面を大きくするため」よりも、「フルサイズのキーボードに対応させるため」と考えるべき。現行のiPad Air(第3世代)、前世代のiPad Pro(10.5インチ)と共通のSmart Keyboardを使用できるようにするために、筐体のサイズが整えられたと捉えるのが自然です。
振り返ると、2018年の頭に登場した第6世代のiPadでは、第1世代のApple Pencilに対応したことが話題になりました。それまでハイエンドのiPad Proでしかなし得なかった体験が、わかりやすく普及価格帯のモデルに降りはじめたのがこの時でしょう。
第7世代へのアップデートでは、さらにSmart Keyboardに対応したわけですから、ほとんど「初代iPad Pro」化したと言っても過言ではありません。しかも、ペンとキーボードを揃えても10万円を下回る価格でーー。
筆者はかつて12.9インチモデルの初代iPad Proを購入して使っていましたが、周辺機器を諸々含めて20万円近く投資した記憶があります。要するに「半額以下で当時のiPad Proに近いもの手に入るようになった」ということ。こう理解しておくと、第7世代iPadの魅力が見えてきます。
背景には教育市場を意識したAppleのマーケティングもあるのですが、一般消費者にとっても、便利なテクノロジーがより安価に利用できるようになったことは純粋に歓迎すべきでしょう。
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