寿司チェーン「スシロー」は、名店の匠とコラボした寿司メニュー「鮭の漬け焼きと筋子のにぎり」「金華さば信州練りみそ炙り」を10月2日から期間限定で発売中です。
京都の話題店「ブランカ」吉岡哲生氏と、予約の取れない人気店「賛否両論」の笠原将弘が考案した一品。
価格帯が安い回転寿司という枠組みの中で、著名な料理人が手掛けると、いったいどんな一皿が生みだされるのしょうか? 食べてきました!
・「鮭の漬け焼きと筋子のにぎり」二貫300円(税抜)
「ブランカ」の吉岡哲生氏が監修した一品。
新潟県の越後村上の郷土料理“鮭の焼き漬け”をイメージした一皿だそう。炙った鮭の上に大葉、筋子がのっています。鮭と筋子の豪華な組み合わせで、見た目からしてインパクトがスゴイ。
特製の甘めのタレに漬け込んだ鮭。口に入れると、いやはや絶品!
鮭の身は脂がのっていて、甘じょっぱく、ねっとりとした食感。濃厚な筋子の味わいがぷちぷちとろんと広がって、舌がとろけるようなリッチな味わいに。
甘い、濃い、うまい。それでいて、バランスが良い!
大葉の香りが爽やかなので、後味はクドクならず上品に着地するのが見事。ひと口目の素晴らしい味わいを確かめたくて、二貫目も間髪入れずにパクリ。うーん、おいしー!
スシローの中では300円(税抜)とお高めですが、ちょっと高級な和食創作店でありそうなメニュー。お値打ちかと思います。
・「金華さば信州練りみそ炙り」二貫150円(税抜)
「賛否両論」の笠原将弘氏が考案。
炙った「さばみそ」をイメージしたという創作寿司。宮城県金華山周辺で旬の時期に獲れるさばを使用。さばの旨みが感じられるよう、独自の製法で酢〆し、「信州練りみそ」を店内でぬるなど、こだわりが詰まっているそう。
さばを酢〆するなど手間がかかっていますね~。食べてみました!
麹みそのコク深さは、炙ったさばと相性抜群。さばは焼き目が香ばしく、青魚ならではの風味も引き出されていて、奥深い味わいです。
スゴイなと思ったのは、みその風味がきめ細かいので、噛めば噛むほど、さばの旨みはもちろん、米の甘みまでしっかりと感じられるところ。
派手なネタではないものの素材の良さがわかる、これもまた技巧的な一皿。
名店の匠とのコラボメニューは寿司だけではありません。「中国菜エスサワダ」オーナーシェフ澤田州平氏監修の「黒蜜ミルク杏仁豆腐」も同時に発売中です。
・「黒蜜ミルク杏仁豆腐」240円(税抜)
店内で前日の夜しこむというミルク杏仁は、とてもやわらかくトロトロとした滑らかな舌触り。黒蜜の甘みはほのか。お腹いっぱい寿司を食べたあとでもペロッと食べられそうです。
ここまでやわらかい杏仁豆腐は、チェーンの寿司店だとなかなか味わえません! 大人の嗜好にもちゃんとハマりそう。
匠の一皿は、ジャンルの異なる4名の料理人を招き、新メニューを毎月作り上げるというプロジェクト。回転寿司の常識を変える、新しい定番となる一皿を作ることを目標に掲げています。
これまでに、「中国菜エスサワダ」オーナーシェフによる「赤海老とうにの紹興酒漬けにぎり」「よだれ鶏にぎり」や、「ブランカ」吉岡哲生氏が監修した「傑作 鱧カツにぎり」「たっぷり野菜の特製ジャージャンロール」など、独創的なお寿司が登場してきました。今回は第3弾。
寿司チェーンはどこも同じという先入観があるかもしれませんが、匠の一皿はとても個性的。機会を逃さないように味わってみてはどうでしょう。
書いた人:記者ナベコ
酒好きライター、編集者。カンパイからすべてが始まるはず。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に出演するなど酒活動しつつ食トレンドを追っています。♪アスキーグルメやっています.情報募集中→【Twitter】【Facebook】♪
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