Craftの後継となるスリムなキーボード「MX Keys」
MX Keysは記憶では初めてMXの名前が付いたキーボードになると思われる。いちおう、MXシリーズとしては「Craft」がこれに含まれるのではじめてというわけではないが、それだけの意気込みが感じられる。
おおよそのデザインはCraftゆずりだ。薄型キーボードだが、使いやすさを追求した設計が特徴となる。その使いやすさという点も、とくにクリエイターやエンジニア、プログラマにフォーカスしているとのこと。実際、構造はメンブレンと思われ、メカニカルスイッチのようなしっかりとした感触や深いストロークのある製品とは異なる。MX Keysのストロークは1mm程度しかない。ただ、メンブレンに慣れているユーザーであれば、メンブレンのなかでもしっかりとした打鍵感であることが分かるだろう。
見た目はかなりよい。そのうえ、剛性にも優れており机の上に置いた時の安定感、片方の端を持った時のたわみの少なさなども評価できるところで、価格に見合った上質の使い心地が得られる。
サイズは幅430.2mm、奥行き131.63mm、高さ20.5mm。10キー付きのフルキーボードで机の上に置くとかなり大きめだ。こうした点はほぼCraftと同じなのだがおさらいすると、アイソレーションキーボードでキーピッチは19mmと一般的なサイズ。キートップ中央には丸く凹みがあって指先にフィット、キーの識別がラクに行なえる。刻印はかなりユニークだ。PC/Mac両対応ということもあり、Windowsキーは「Opt/Start」、Altキーは「Cmd/Alt」といった具合。
Craftとの大きな違いは、Craftの左上にあったダイヤル「クラウン」がなくなったところと、その分キーボード上部が短くなり奥行きが抑えられたところが挙げられる。Craftのダイヤルに関しては、先のMX Master 3のアプリ別の機能割り当てのように、アプリに連動した操作の補助が可能だった。しかし、MS Keysの場合はおそらくMX Master 3をセットとしてとらえ、そちらで代替しているのだと思われる。
MX Keysはキーボードバックライトも搭載している。バッテリー駆動のワイヤレスキーボードでバックライトを利用すると、駆動時間が短くなるのではという印象もあるが、この点でまず手が近づくことを認識するセンサーを搭載しており、近づけば自動的にONになるといったことが可能と言う。また、環境光センサーも搭載し、室内の明るさに応じた輝度調節もしているとされる。
こうした仕組みにより、バッテリー駆動時間はフル充電時、バックライトON状態で最長10日を実現。バックライトOFFであれば最長5ヶ月駆動が可能とされる。充電に用いるのは後部右端付近のUSB端子。ここはMX Master 3と同様、USB Type-Cが採用されている。ケーブルも同様にUSB A to USB Type-Cだ。その横には電源スイッチがある。PCとの接続方法は、UnifyingとBluetooth(BLE)。キーボード上にUnifyingの切り換えキーも搭載している。
設定はMX Master 3同様、Logicool Optionsユーティリティーが担う。さすがにマウスほど細かなカスタマイズには対応していないが、ファンクションキーはファンクションと独自アクションのどちらを標準とするか、ファンクションキーの独自アクションに何を割り当てるか、10キー上の4つのキーに何を割り当てるかが設定できる。
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