IFA 2019には日本国内でも人気の高い、海外のヘッドホン・イヤホンのブランドが多数出展している。各社が発表した注目の新製品を一気に紹介しよう。
ゼンハイザーはスタイリッシュ&高機能の第3世代
「MOMENTUM Wireless」
ゼンハイザーが2012年に発表したレトロでスタイリッシュなデザインと、最先端の技術が融合するポータブルヘッドホン「MOMENTUMシリーズ」が第3世代のモデルにまで進化を遂げた。
新製品の名前は「MOMENTUM Wireless」。価格は399ユーロ(約4万7000円)で、ブラックが9月上旬、ホワイトが11月にヨーロッパで発売され、日本でも発売が予定されている。
今回も耳全体を覆うゆったりとしたイヤーカップを特徴とするアラウンドイヤースタイルとした。これまでのモデルからデザインを大きく変えず、第2世代機からの3Dフォールディング機構を継承して、専用のソフトケースにコンパクトに収納して持ち運べる。
イヤーカップの内側と外側に設けた高性能マイクを両方、または片方ずつ使うことによってノイズキャンセリング機能の効果を3段階にスイッチさせる機能を搭載する。両方をオンにするフルモードのほか、外側だけのマイクをオンにしてイヤーカップ内側にかかる圧を軽減するモード、反対に内側のマイクだけをオンにして風切り音をシャットアウトするモードがある。このほかに外の音が取り込めるヒアスルー機能を設けた。
音質はMOMENTUMシリーズのフィロソフィーであるフラットバランスを継承しつつ、今回の新製品では中低域の鮮やかさが一段と増したように実機を聴いて感じた。イヤーパッドとヘッドバンドのクッション性能も高くなっているので長時間身に着けていても疲れにくく感じるだろう。
ゼンハイザーからはこのほかにも、フラットバランスなサウンドを特徴とするイヤーモニター「IE 80 S」をネックバンドスタイルのワイヤレスイヤホンにバリエーション化した「IE 80S BT」のほか、高機能なスタンダードクラスのワイヤレスノイズキャンセリングヘッドホン「PXC 550-II Wireless」が発表された。
AKGもフラグシップのワイヤレスNCヘッドホン
「N700NC M2 Wireless」
オーストリアの老舗オーディオブランドであるAKGは、元々ハーマンインターナショナルがグループ傘下のブランドとしていたが、ハーマンが2016年からサムスン電子グループの傘下に入ることになり、現在はサムスンと連携しながら音質だけでなく、コミュニケーションツールとしての機能性にも富んだポータブルオーディオ製品を一緒に開発している。
IFA 2019で発表された新製品がふたつある。ひとつは最上位のノイズキャンセリング機能を搭載したワイヤレスヘッドホン「N700NC M2 Wireless」だ。
昨年発売された「N700 Wireless」の改良版モデル。ヨーロッパでは9月に299ユーロ(約3万5000円)で発売を予定する。
本体色はブラックを基調として、デザインをブラッシュアップ。ノイズキャンセリング機能は周囲環境のノイズ量に合わせて「飛行機/電車/街中」の3段階で調節できるアダプティブNC機能を追加した。
バッテリーはBluetooth/ノイズキャンセリングの両方がオンの状態で最長約23時間のリスニングが可能。コンパクトで軽く、フィット感も高いヘッドホンに仕上がっている。サウンドはAKGらしい中高域の透明感に加えて、アウトドアリスニングを想定して低域を引き締めてインパクトを強化した印象を受けた。BluetoothのオーディオコーデックはAACとSBCに対応している。
サムスンのスマホと素速くBluetooth接続のペアリングができる「Multi Device Experience(MDE)」や、サムスン独自のAIアシスタント「Bixby」を素速く呼び出せる機能などが充実している。
ネックバンドスタイルのスポーツイヤホン「N200A Wireless」も同様にMDE機能を搭載している。本機もヨーロッパでは9月から129ユーロ(約1万5000円)で発売する。本体はIPX7相当の防水対応として、シリコン製のスタビライザーで耳のくぼみにしっかりフィットする。カラバリは4色を揃えた。
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