エレガントかつパワフル!どこにでも持ち歩きたくなる
限定色ローズゴールドや英語キーボード採用「HP Spectre x360 Special Edition」レビュー
付属のアクティブペンで利用シーンが広がる
HP Spectre x360 Special Editionは、13.3型のIPS液晶ディスプレーを搭載している。視野角が広く、発色もかなりよい。グレアパネルのため映り込みはそれなりにあるが、その分、黒の締まりがよくメリハリの効いた映像を楽しむことができる。
ディスプレー部分は360度回転することができ、その角度を変えることで「ノートブック」、「タブレット」、「テント」、「スタンド」、「フラット」の5つのスタイルで使用できる。机に置いて文書を作成するときは「ノートブック」、ソファで寝そべってWebを閲覧するときは「タブレット」、テーブルのちょっとした空きスペースに置いて動画を楽しむときは「テント」という具合に、利用シーンに合わせて柔軟にスタイルを変えられるのはとても便利だ。
「タブレット」や「フラット」スタイルのとき、一緒に使うと便利なのが製品に付属するSpectre アクティブペンだ。傾き検知機能には対応していないものの、1024段階の筆圧検知やパームリジェクション機能を搭載しており、お絵描きやメモ取りなどに活用することが可能。
ペンにはふたつのボタンが装備されており、それぞれに異なる機能を割り当てることができる。新規ブラウザータブを開いたり、前のページや次のページに移動したり、音量を調節したりといった操作も割り当てられるので、ふだんよく使う機能を設定しておくととても便利だ。設定次第でWebサイトの閲覧やYouTubeの動画鑑賞などもより快適に行えるようになるので、お絵描きはしないという人にもメリットは大きいはず。
画面上部のベゼルにはWebカメラとIRカメラが内蔵されており、ビデオチャットや顔認証などに利用することができる。本体にはこのほか、インターフェイスとして本体左側面にUSB 3.1、イヤホンジャック、microSDカードスロットが、本体右側面には指紋認証センサー、USB Type-C 3.1(Thunderbolt 3)×2が搭載されている。また、北欧の老舗オーディオブランドBang & Olufsen のクアッドスピーカーも内蔵する。
ちなみに、指紋認証センサーは本体右側面に装備されているが、本体を回転して「テント」スタイルなどに変形すると、左右が逆転してセンサー位置が左側にきてしまう。そのため指紋認証を利用する場合は左手と右手の指をそれぞれ登録しておいた方が使いやすそうだ。
慣れれば使いやすい英語キーボード
本製品のキーボードはいわゆる英語配列になっており、国内で主流の日本語配列のキーボードとは搭載するキーの種類や位置が一部異なっている。またキートップのかな文字の印字も省かれている。そのため、キーボードを見ながら、かな入力する人には少々使いづらく感じるかもしれない。
ローマ字入力する人の場合も、慣れるまでは若干戸惑いそうだ。たとえば、enterキーの形状が違ったり、変換キーや無変換キー、半角/全角キーが搭載されていなかったりする。記号が割り当てられているキーも異なるので、日本語配列のキーボードに慣れている人ほど使い始めの時期はミスタイプしがち。しかし、ある程度使っていると、キー配置が合理的でタイピングもしやすく感じてくる。
キーボード自体のつくりはかなりしっかりしており、剛性が高く打鍵音も静かな方。またキーピッチが19mmあり、キーストロークは浅めながらしっかりとしたクリック感があるので、メールで長い文章を書くときなどもかなり快適だった。バックライトが内蔵されており、暗所でキーの位置を確認しやすいのも評価できるポイントだ。
タッチパッドはクリックボタン一体型で操作スペースが広く、スクロールやフリックなどのジェスチャーをしやすいのが特徴になっている。
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