シーケンシャルやパドルシフトの車に乗るぞ!
「なんで稲妻マークみたいな手の動きをしなければならないの? 順繰りに変速できればいいのに。あとメーターの近くに表示が出して欲しいです。私のバイクは表示が出るようになっていのに」とワガママを言い出し、さらに「レーシングカーだと、レバーを前後に動かしたりハンドルの先についているパタパタで変速するでしょ?」とシーケンシャルシフトやパドルシフトを所望。「車を購入したら絶対、アレをつける!」と、早くもマイカー購入したあかつきにはシーケンシャルミッションへの換装か、もしくはパドルシフトの車両にする意思を固めてしまいました。
その話をたまたま聞いた指導員から「それだとギアの飛び抜かしができないですよ。車だと4速から2速へ、という時もありますから」という説明が。美環さんは「飛び抜かしができるんですか!?」と驚いた様子。「でもバイクだと2回ギアを落とすだけだし、車もガチャンガチャンと2回やればいいのでは」と納得したような、していないような。
このバイクとの感覚のズレは、ギアチェンジやクラッチ操作のみならず、ブレーキも同様でした。バイクは右手と右足でコントロールするのですが、車の場合は右足のペダルのみ。さらにバイクは単純にブレーキをかけるだけなのですが、車の場合は最後にブレーキペダルを抜かないとガクンとしてしまいます。このコントロールに苦労しているようで「抜くという動作はバイクにはなくて、その加減がわからないですー。しかも足だけでコントロールするんですよ?」と、戸惑いを隠しきれない様子。
教習中の様子を外から見ると、車は常にガクガクした動きで、滑らかさという言葉は微塵もありません。終始バイクとの違いに戸惑った美環さんの1回目の教習は、発進と停止はできるようになったところで終了。ハンドブレーキをかけて、ギアをニュートラルにし、エンジンを切って、そして平地ならギアを1速、下り坂ならリバースに入れて降車しました。
なお、エンジンを始動/停止する時は「ニュートラル(N)、ハンドブレーキ(H)、キー(K)で、NHKという順番でエンジンを切るとよいですよ」だそうです。
初回教習の感想を尋ねたところ「車よりオートバイの方が絶対に簡単です!」とだけを言い残し、力なくさっさと自分のオートバイに乗って家路へと急ぐ美環さん。その姿は、どこか物悲しいものがありました。
次回、美環さんにさらなる試練が訪れます。初回で挫折モードの彼女は、普通自動車免許が取得できるのでしょうか……。
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