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高性能ながら軽くなったゲーミングノートPC導入で学生の負担を軽減、MSIは日本工学院のリクエストにどう応えたのか

2019年09月16日 11時00分更新

文● 藤原達矢(アバンギャルド) 編集●ASCII編集部
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

質問4:日本工学院の今後の展望や目標を教えてください

 ゲーム業界のトレンドはめまぐるしく変わり、学生のスキルも上がっているので、常に新しいカリキュラムを提供できるようにしたいと思っています。例えば、当学科が最後に一般PCを導入していた2017年度以降は、3Dゲームが圧倒的に増えました。併せて授業の内容もアップデートしています。3年前までは、ゲーム制作においてグラフィック的な見栄えを求めることはなく、授業もゲームとしての仕組みや面白さ実現する上で最低限のデザインができればOKという内容でした。しかし、近年の日本ゲーム大賞アマチュア部門での受賞作品を見ると、どの学校もグラフィック面に非常に力を入れていて、ハイクオリティなビジュアルの作品が格段に増えています。ゲーミングPCを導入しようと思ったきっかけも、スペック不足で学習が遅れることは避けたいと思ったからです。

 ゲーム業界でも過去3〜4年は、スマホゲームなどのソーシャル系が盛り上がっていましたが、将来的には、PS4やXboxなどのいわゆる据え置き機、コンシューマー系に需要がシフトしていくと思われます。コンシューマー系に興味がある学生も多いため、これまではソーシャル系に必要なUnityの授業を主に行なってきましたが、今年からは他の先生とも話して、コンシューマー系の企業が求めるC++などの授業を増やしました。今後も業界の動向には常にアンテナを張って柔軟に対応していきます。

「ゲームを作りたい」と志して入学してくれた学生には、教育力や技術力でその思いを叶えてあげたいと思っています。中には、高度なプログラミングを覚える中でつまずいてしまう学生もいますが、ゲーム関連のビジネスは多様化しました。好きなゲーム業界に携わる方法や面白いゲームを作る方法はプログラミング以外にも色々あることを、授業や対話を通して伝えていきたいです。学生が満足できる進路を見つけるための環境が、当校には揃っています。

ひとり一人の「ゲームが好き」という気持ちを大事にしています

学生へのメッセージ
 日本工学院では、ゲームを取り巻く環境の変化に合わせて、授業の内容や設備をアップデートしています。また、ゲーム開発以外のゲーム周辺ビジネスにも対応できるよう「ゲームビジネスコース」を新設し、市場が拡大しているeスポーツやYouTubeなどの動画配信を学べる専用ルームも設置しました。今は、ゲームの開発以外にもさまざまな方法でゲーム業界に関わることができる時代です。「ゲームなんて作れるの?」「プログラミングって難しそう」と不安に思う人もいるかもしれませんが、「ゲーム好き」な人には多くの可能性を用意できます。少しでも興味がある人は、オープンキャンパスや体験入学などに来て、先生や先輩の話を聞いてみてください。私と同じゲーム好きなみなさんの入学を待っています。

多様化するゲーム関連のビジネスに対応できるように本格的なゲーミングチェアやハイスペックマシンを導入したeスポーツルームを用意

ゲーム実況動画の作成方法や視聴者数を増やす授業まであるという

日本ゲーム大賞アマチュア部門では、4年連続入賞を果たすなど表彰台の常連だ

日本工学院が導入したノートPCのスペック

 GeForce GTX はPCゲームのみならず、ゲーム開発やデザイナーなどクリエイターを目指す学生達が使うノートPCでも高い処理性能を発揮。GeForce GTX 1060はVRゲーム開発ができるほどのグラフィックス性能を持つ。

2019年導入モデル「GS65」

2019年導入モデル「GS65」ゲーミングノードPC
CPU Core i7-8750H(2.2GHz / Turbo 4.1GHz / 6コア12スレッド)
GPU GeForce GTX1060 6GB GDDR5
メモリー 16GB(8GB ×2)DDR4
OS Windows 10 Pro
サイズ 357.7×247.7×17.9mm
重量 1.88Kg

2019年導入モデル「GF63」

2019年導入モデル「GF63」ゲーミングノードPC
CPU Core i7-8750H(2.2GHz / Turbo 4.1GHz / 6コア12スレッド)
GPU GeForce GTX1050Ti 4GB GDDR5
メモリー 16GB(8GB ×2)DDR4
OS Windows 10 Pro
サイズ 359×254×21.7mm
重量 1.86Kg

※導入企業向けにカスタマイズされたモデル

導入企業紹介「日本工学院 蒲田キャンパス」

1947年創立。ITやデザイン、映像や音楽など、39学科120の専門分野を設置する。2007年からは、学園創設60周年を機にカレッジ制を導入。7つのカレッジそれぞれにおいて、長い歴史の中で培ってきた「総合性」を更に強化するとともに「専門性」の高い教育を行なっている。ゲームクリエイター科四年制/ゲームクリエイター科における2017年度の就職率は93.8%、ゲームおよびIT業界への就職率は82.4%と高い就職率を誇る

蒲田キャンパスについて
1947年に創立された日本工学院最初のキャンパス。2010年3月には、新タワーを備えた地上20階の蒲田新キャンパス、2016年6月には地下4階に4,000人収容の片柳アリーナ、クラブハウス棟、音楽系実習棟ほか充実した施設が完成。多数の学科に対応する充実した学習環境が整っている。

ゲームクリエイター科四年制/ゲームクリエイター科の主な実績
・日本ゲーム大賞アマチュア部門2018
 優秀賞、佳作
 ※2015~2018において4年連続受賞

・第7回全国専門学校ゲームコンペティション
 アイディア部門グランプリ
 プレイアブル部門:ゲームデザイン賞、ビジュアル賞
 ※第2回~第7回において6回連続受賞

・U-22プログラミングコンテスト2018
 経済産業大臣賞<テクノロジー>
 経済産業省商務情報政策局長賞<プロダクト>
 スポンサー企業賞(OBC賞)
 ※2017~2018において2年連続受賞

・第12回福岡ゲームコンテスト(GFF AWARD 2019)
 優秀賞
 ※第10回~第12回において3回連続受賞など。

関連リンク
MSI
NVIDIA
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