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ワークステーションを使った高負荷業務をMSIのノートPCに移行、コロナ禍でテレワークやWeb会議をフル活用し、業務効率が大幅に改善

2021年04月21日 11時00分更新

文● 藤原達矢(アバンギャルド) 編集●ASCII編集部
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 東京都千代田区に本社を構える東洋建設株式会社は、北海道から九州、マニラやケニアなど国内外に活動拠点を持つ総合建設業者だ。1929年(昭和4年)に、兵庫県西宮市の鳴尾地先を埋め立てて、工業港を建設することを目的に創業した同社は、官公庁や港湾、商業施設など、幅広い物件の施工を担ってきた。

 建設業界でも設計業務を行なう上では、CG制作や3Dモデルの編集などで高度なソフトを快適に動かすための高性能なマシンが欠かせない。東洋建設株式会社では、長年NVIDIA Quadroシリーズ搭載のワークステーションを利用していたが、2020年にMSIのクリエイター向けノートPC「Prestige15」シリーズを導入。負荷がかかる設計業務の一部を同端末で実施している。

 本記事では、「Prestige15」シリーズの導入を推進した、前田哲哉さんを取材。建築事業本部 設計部部長でDXデザイングループ長を務める前田さんに、今回ゲーミングノートを導入した理由や、導入前に感じていた課題、ワークステーションから一部業務を置き換えて感じた成果や手応えを聞いた。

東洋建設株式会社は、2020年12月に「Prestige15-A10SC-025JP」(左)、2021年3月に「Prestige-15-A11SCS-032JP」(右)を相次いで導入した

東洋建設株式会社の導入事例
 
課題

 東洋建設株式会社では、CG制作やBIMモデルの編集など、設計業務に欠かせない高負荷なソフトをNVIDIA Quadroシリーズ搭載のワークステーションで利用していた。しかし、打ち合わせを行なう現場事務所へ都度ワークステーションを持ち込む負担の軽減や新型コロナウイルス感染拡大に伴うテレワークへの対応を見据えて、軽量なノートPCの導入を検討していた。過去に、他社のマシンを導入したこともあったが、本体サイズが2kgを超えるだけでなくスペック面でも不足を感じ、MSIのマシンを検討した。
導入

 現場持ち込みの負荷を軽減するため、MSIのGeForceを搭載した「GS63VR 7RG Stealth Pro」を導入した経験があり、1年ほど使用して全く問題がなかった経験から、一部の設計業務をワークステーションからゲーミングノートPCへ置き換えることに手応えを感じていた。そこへ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークやWeb会議の必要性が増したことから、2020年12月に「Prestige15-A10SC-025JP」を導入。さらに、2021年3月には「Prestige-15-A11SCS-032JP」も追加導入している。
成果

 テレワークを行なう際には、ノートPCをレンタルしていたが、「Prestige15-A10SC-025JP」だけで対応できるようになり、ワークステーション導入費用と比較して、月額費用を50%以上も圧縮できた。1.6kgの軽量モデルで、現場へ持ち運ぶ負担も大幅に軽減。一部の高負荷がかかる作業にはワークステーションも必要だが、3D設計などの業務も十分こなすことができている。過去には難しかったWeb会議での3Dモデル共有なども行なえて、現場への移動回数が減ったことで、業務の効率化にもつながっている。
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