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16コア/32スレッドのRyzen 9 3950Xを9月から提供開始!AMDが第3世代Ryzenの詳細を発表

2019年06月11日 09時00分更新

Ryzen 9 9350XのCPU-Z表示、16コア/32スレッドあることがわかる

 AMDはE3 2019が開催さている会場近くで「AMD E3 Next Horizon Gaming Event」という記者会見を開催し、同社の最新製品となる「第3世代Ryzenデスクトップ・プロセッサー」(以下、第3世代Ryzen)の新情報を発表した。COMPUTEX TAIPEIで発表された5つのSKUに加えて、今回さらにRyzen 9 3950X、Ryzen 5 3400G、Ryzen 3 3200Gの3つのSKUが追加された。

 特にRyzen 9 3950XはAM4ソケットのマザーボードで初めて16コア/32スレッドを実現する製品となり、9月に提供開始される予定だ。

AM4にも16コア/32スレッドのCPUが選択可能に、9月から提供開始

Ryzen 9 9350Xを公開するAMD CEO リサ・スー氏

 今回AMDが発表した第3世代Ryzenには以下の8SKUがある。

●第3世代Ryzenデスクトップ・プロセッサー

モデルナンバープロセスルールコア/スレッドTDP動作周波数合計キャッシュサイズGPUPCIe 4.0 レーン(X570利用時)市場想定価格提供開始時期
Ryzen 9 3950X7nm16/32105W3.5~4.7GHz72MB-40749ドル9月
Ryzen 9 3900X7nm12/24105W3.8~4.6GHz70MB-40499ドル7月7日
Ryzen 7 3800X7nm8/16105W3.9~4.5GHz36MB-40399ドル7月7日
Ryzen 7 3700X7nm8/1665W3.6~4.4GHz36MB-40329ドル7月7日
Ryzen 5 3600X7nm6/1295W3.8~4.4GHz35MB-40249ドル7月7日
Ryzen 5 36007nm6/1265W3.6~4.2GHz35MB-40199ドル7月7日
Ryzen 5 3400G12nm4/865W3.7~4.2GHz6MBRadeon RX Vega 11-149ドル7月7日
Ryzen 3 3200G12nm4/465W3.6~4.0GHz6MBRadeon RX Vega 8-99ドル7月7日

お詫びと訂正:掲載当初、Ryzen 3 3200Gの動作周波数とGPUに誤りがありました。ブーストクロックが「4.2」となっていましたが、正しくは「4.0」です。また、GPUは「Radeon RX Vega 11」となっていましたが、正しくは「Radeon RX Vega 8」です。関係者、読者の皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫びするとともに訂正いたします。(2019年6月11日23:00)

 COMPUTEX TAIPEIでは5SKUのみが発表されていたので、今回のE3の発表会で3SKUが追加されたことになる。追加されたのは最上位SKUとなる16コア/32スレッドのCPUとなるRyzen 9 3950X、下位のSKUでVegaベースのGPUを内蔵したRyzen 5 3400G、Ryzen 3 3200Gという2つのSKUとなる

Ryzen 9 3950Xを搭載したPC

Ryzen 9 3950Xのタスクマネージャーの表示

 その目玉は言うまでもなくRyzen 9 3950Xで、COMPUTEX TAIPEIでは12コア/24スレッドのRyzen 9 3900Xが最上位とされてきたので、さらに4コアも増えたことになる。ただし、3950Xだけは提供開始が9月になっている。他の製品は7月7日から提供開始であるのに比べるとやや遅くなる。

Ryzen 9 3950Xのスペック

 提供時期こそやや遅れるが、Ryzen 9 3950XはAM4ソケットのマザーボードで、16コア/32スレッドが実現することになる。1ソケットで16コア/32スレッドといえば、既にRyzen Treadripperで実現済みだが、Ryzen Treadripperは専用マザーボードが必要になるのに対して、Ryzen 9 3950Xは一般的なAM4ソケットのマザーボードでこれが実現できるのだ。

 なお、第3世代Ryzen用にはX570という専用のチップセットを搭載したマザーボードが新しく販売開始になる。しかし、従来のAM4マザーボード(具体的にはX370/B350以降)でも、利用可能で、X570の特徴と言えるPCI Express Gen 4を除けば、BIOSアップデートなどは必要になる場合はあるがそのまま利用することが可能だ。

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