フォトシンスは5月27日、既設の電気錠や自動ドアをクラウドで制御できるドア一体型スマートロック「Akerunコントローラー」を法人向けに提供すると発表。提供開始は6月1日から。
クラウド上の「Akerun入退室管理システム」で安全に管理可能。 スマートロックロボット「Akerun Pro」が50人未満の規模のオフィスを対象とすることに対して、NFCカードの登録上限を1万枚まで拡大。数百名規模のオフィスや多拠点ある大企業の鍵の制御・入退室管理できるようになる。
火災報知器などの信号を受けて瞬時に解錠するシステムに対応のほか、ビルの防災設備としての機能も搭載している。
Akerunコントローラーのサイズは、およそ幅175×奥行き35×高さ175mm、重量はおよそ460g。NFCリーダーのサイズは、およそ幅60×奥行き25.3×高さ115mm、重量はおよそ150g。Bluetoothレシーバーのサイズは、およそ幅105×奥行き29×高さ81mm、重量はおよそ140g。
フォトシンスによれば、市場における比率としては、65.1%がアナログ錠、34.9%は電気錠(デジタル錠)となっている。既存の電気錠は、扉あたりおよそ100万円のコストがかけられているが、入退室記録もクラウド化されておらず、新しいカード発行にも手間がかかる状態だった。
今回発表した「Akerunコントローラー」によって、既存の電気錠のハード部分はそのままに、その管理と電子化を担えるようになる。実質すべての法人のカギがインターネットにつながる状態への準備ができたことになり、大手企業へのニーズ対応や、店舗、ビル管理など、幅広い対応ができるようになった。
発表会では、株式会社フォトシンス 河瀬航大代表取締役社長兼CEOが登壇。入退室管理のクラウド化について、プライバシーマーク取得や労働時間適正把握の義務化など、より適切な個人情報管理の動きが導入への追い風になっていると述べた。世のキャッシュレス化の動きをふまえつつ、「Akeruonでキーレス社会を実現させたい」と抱負を語った。
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