多くの企業では今、「ソフトスキル」の重要性に気づき始めている。ソフトスキルは周囲と効果的なコミュニケーションを取るために必要な能力で、VRを活用してその能力を向上させるため、トレーニングプラットフォーム「BODYSWAPS」が制作された。従業員がバーチャル空間でさまざまな立場を体験し、相手への共感を深めるとともに、ソフトスキルも高めることが目的だ。
BODYSWAPSを開発したのは、制作スタジオの「Somewhere Else」。AIとVRを用いたコンテンツとなっている。第一作として、人材コンサルティングの「Corporate DNA Consulting」と共同で、パフォーマンスマネジメント「David Project」を制作した。
BODYSWAPSではバーチャルの人を相手に、従業員がさまざまな立場を体験できる。例えば部下にネガティブなフィードバックをするマネージャー、取締役会にアイデアを提案するCEO、男性ばかりのグループミーティングに参加する若い女性などといったシナリオを用意している。
ユーザーはバーチャルな身体を持ち、自身の声やボディーランゲージを使って操作する。二択ではなく多くのニュアンスが用意され、ユーザーに迅速な判断を促す点が特長だ。どのような行動を取るべきかというプレッシャーは、非常にリアルだという。またコンテンツの最後には、「BODYSWAPS(身体の交換)」というタイトルが示す通り、自身がやり取りした相手の視点で全く同じシナリオを体験することが可能である。
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