――観戦ビジネスの盛り上がりについて実態は
直近の2018年12月8日に開催されたワールドカップでは、予選には163チームが参加し、本戦では14チームがしのぎを削りました。このように大きな大会は年に3回開催されていますが、プレイヤーたちはチーム移籍や新チーム設立をしながら戦略的に動いています。そこにドラマがありますし、プレイヤーたちはかなり熱狂的で会場の盛り上がりも圧巻されるものがあります。私自身も会場の熱量を受けて涙する場面もあります。
大会で優勝したチームは報酬を得ることができますが、今年優勝したチームの現在の年間報酬金額は340万円です。しかし、今後報酬以外にもスポンサードがつくようになれば彼らがHADOプレイヤーとして生計を立てられるようになります。具体的な時期だと2021年には“食える”HADOプレイヤーを輩出すべく、私たちも積極的にプレイヤー育成に取り組んで行きます。来年には全てのHADOプレイヤーが集結するような“HADOの聖地”を作ることも計画中です。
――今後の拡大戦略はいかがお考えですか
やはりビジネスとしては観戦ビジネスを大きくしたいですね。視聴者を増やし、プロリーグを立ち上げ、サッカーを超えることが目標です。それを達成させるエンジンとなるのがファンの応援と国際大会の頻度だと考えています。ファンの応援がプレイヤーに直接寄与するようなコミュニケーションの仕組みがあれば、よりファンは熱狂して行きます。また既存のスポーツは移動距離が課題になり国際大会を頻度高く実施することができませんが、テクノスポーツなら可能です。頻度高く国際大会で一気に注目が集めることができれば、サッカーにも勝てる要素になりえます。
――観戦ビジネスに本格的に取り組み始めたmeleapは、ファンとプレイヤーのコミュニケーションの仕組みを重要なポイントとし、これは既存のスポーツビジネスの課題と可能性にも通じるという。後編は、テクノスポーツHADOを立ち上げた福田氏の視点から現状のスポーツ業界やビジネスについて話を伺っていく。
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