アメリカ海軍は、マイクロソフトのMRデバイス「HoloLens」を用いたシミュレーターを開発した。リアルな戦闘状態を再現し、安全に武器の使用方法を身につけられる。
トレーニングの名称はWeapons Augmented Reality Scoring System(WARSS)。HoloLens越しに戦闘相手の3Dイメージを映し出し、実弾演習のトレーニングを実施する。発射された砲弾数、着弾数、命中率を記録するスコアボードも表示できるという。米海軍海洋システムコマンドのプログラムマネージャーは「戦闘環境を考慮し、武器の使用方法を学ぶことができます。このためには実際に戦地に派遣された際に確実に結果を出せるような、リアルな環境を作り出すことが必要です」とシステムの有効性を語った。
近年、軍事関係でのHoloLens導入が進んでいる。2017年にはオーストラリア空軍が次世代部隊向けのHoloLensを用いたARアプリケーションを検討、2018年には英海軍がARを使ったUI(ユーザーインターフェース)の導入に着手した。
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