第248回
Ryzen Threadripper 2990WXとエキシビジョンマッチ開催
Xeon W-3175X徹底検証!クリエイター向けIntel最強28コアCPUは32コアに勝つ?
2019年02月20日 14時00分更新
ここ2年ほどで急激に加速しているメニーコアCPU戦争。現在HEDT向けCPUで最多コア数を誇るのは、ご存知AMDの「Ryzen Threadripper 2990WX」(以下、Threadripper 2990WX)である。8基のCPUコアを備えるダイ4基を連結して32コア/64スレッド駆動という“ほぼEPYC”のようなCPUなのだが、残念ながらインテルはこれを上回る製品を出せていない。従来のCore Xシリーズ、すなわちSkylake-X Refreshベースの製品では18コア/36スレッドの「Core i9-9980XE」が最多となる。
しかし、次のプロセスが軌道に乗るまでAMDの独走を許すインテルではない。ついにXeonファミリーをHEDT向けに降ろすことで、AMDの進撃を食い止める策に出た。それが28コア/56スレッド駆動の「Xeon W-3175X」だ。インテルは“最先端のプロクリエイターに、世界最高水準のパフォーマンスを提供”するための製品と位置付けている。
このXeon W-3175XはSkylake系統のアーキテクチャーで設計されたCPUだが、従来のCore Xシリーズとソケットやメモリーまわりの仕様が完全に異なる。米Amazonではようやく対応マザーボードが発売されたが、国内ではまだ試せる環境すらない。だが今回Xeon W-3175Xを組み込んだ評価用PCを借り受け、その上で動作検証を行なう機会に恵まれた。
検証PCの外観などについてはジサトライッペイ氏によるショートレビューの通りだが、今回は様々な角度から詳しく調べてみたい。インテルの意地で投入された雰囲気すらあるXeon W-3175Xは、コア数で勝るThreadripper 2990WXにどこまで対抗できるのだろうか?
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