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本作を手がけた映画監督のロバート・ロドリゲスにインタビュー

『アリータ:バトル・エンジェル』は普遍的で力強いストーリーが魅力

2019年02月22日 17時00分更新

ローサ・サラザールの感情豊かな演技がアリータに命をもたらした

――ジェームズ・キャメロンとロバート・ロドリゲスに通じる部分として、強くて美しいヒロインの存在ではないかと考えています。今回、アリータというヒロインを描く際に意識したことはなんでしょうか?

ロバート・ロドリゲス:なるべく多くの人に共感できるリアルなキャラクターにしたかったんだ。最初に脚本をもらったとき、僕でさえ13歳の女の子に共感することができたよ。クズ置き場で発見され、自らをしがない存在だと思っていたアリータには、世界を変えるほどのパワーを持っていた。非常に普遍的で力強いストーリーだと思う。本作はSF映画だから特殊効果がたくさんあるけど、アリータが持つリアルなキャラクター性は維持するよう心掛けた。だから、SF映画や漫画原作の映画が苦手な人でもアリータを理解することができるはずだよ。

――主人公のアリータを演じたローサ・サラザールさんをキャスティングした決め手はなんですか?

ロバート・ロドリゲス:これは稀にしか起こらないんだけど、オーディションをしてパーフェクトな役者が入ってきたとき、「あっ、この人だ!」とわかることがあるんだ。本作の主人公であるアリータはとても重要なキャラクターだからオーディションを開いた。そこにローサ・サラザールが入った瞬間、「あっ、この人だ!」と僕らは感じたんだ。

 ローサ・サラザールは実にエモーショナルな感情表現ができる女優で、アリータの要素をすべて持っていた。彼女の感情表現をCGキャプチャーしたらエモーショナルなキャラクターができるんじゃないかと思ったよ。CGがキャラクターを作るんじゃなく役者の演技がもとになっているから、ローサ・サラザールが持つリアルな演技力は必要不可欠だったといえるね。ローサ・サラザールに出会うことができてほんとラッキーだよ。

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