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一人分の一人鍋をいつでも食べられる強み:

松屋「鶏と玉子の味噌煮込み鍋膳」にサッカーを強くするヒントがある

2019年02月06日 16時00分更新

カタールは強かったし、松屋はえらかった

 松屋の鍋膳である松鍋シリーズは第5弾となるわけだが、ご飯に合う鍋としての完成度はどんどん高まってきている印象を受ける。一人でさっと鍋を食べたい、ボリュームもほしい、おかずとして機能してほしい。そういった消費者の要求にしっかりと対策している。需要にあった供給、やはり松屋はえらい。しかし、味噌味の鍋にさえも、かたくなにみそ汁を外さないことだけは、もはや意地だけのような気もするが。

決して持ち場を離れないみそ汁。エトヴィン・ファン・デル・サール並みの守備力

 ちょっとだけ熱々の鍋が食べたい、だけれどもいちいち作るのは面倒だ……。そんなときに、鶏と玉子の味噌煮込み鍋膳は便利だなあ、機能的だなあ、と思いながら、ぼんやりとアジアカップの決勝を思い出していた。唐突なのは承知しているのだけれど、印象に強く残っていて……カタールは強かったし……。そう、この鍋膳は、うまく組織されたサッカーのようによくできたメニューなのだ。もう強引すぎるのはわかっているが、引っ込みがつかない。

 日本代表がカタール代表に敗北したとき、日本の人たちは「まさか!」と思ったかもしれない。しかし、カタールは国家支援のスポーツ育成機関を設立し、ヨーロッパから招いた指導者を招いたり、卒業生を海外に派遣したりと、整備された育成環境を整えているし、代表の監督もスペインから優秀な人材を招聘するなど、サッカー育成に力を入れている。

 その成果だろう、さまざまな状況に対応でき、日本に対するスカウティングも抜かりない、組織的なサッカーを実現していた(とくに、動き出しの速さ、スペースの作り方が上手い大迫選手に対し、自由に動かせない+縦パスを通させない目的の5バックの守備が見事だった)。決して奇跡の番狂わせというわけではない。一方、4-4-2のフォーメーションに固執した(ように見えた)せいで不利な状況になった日本代表は、白菜の消費に苦慮する自分のようにも感じてしまう。

 松屋の松鍋シリーズは、一人暮らしにありがちな、あるいは「ちょっとだけ鍋が食べたいけど、家族みんなにそれを強いるのもなあ」という家族が抱きがちな、鍋に関するさまざまなパターン構築の悩みを解決する。一人分の一人鍋をいつでも食べられる強み。味とボリューム感のバランスがよく、あなたが毎日の食事を考える中で、実に的確なポジショナルプレーを見せる。実に機能的。アジアカップ決勝の後半におけるカタールの守備陣のように、フレキシブルな動きで躍動するメニューだ。鶏と玉子の味噌煮込み鍋膳に、日本のサッカーを強くするヒントがある……かもしれない。


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