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より痛みの少ない検出法を確立し、インフルエンザウイルスの発生を抑える

東京大学、微小空間にインフルエンザウイルス1個を閉じ込める新たな検出法を開発

2019年02月04日 16時00分更新

 東京大学は1月31日、微小空間にインフルエンザウイルス1個を閉じ込めて検出する「デジタルインフルエンザ検出法」の開発を発表した。

 本研究は、内閣府 総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラムの一環として実施された。インフルエンザウイルスによって引き起こされる世界的な大流行を防ぐため、東京大学大学院工学系研究科の田端和仁講師、皆川慶嘉主任研究員、野地博行教授らの研究グループはデジタルインフルエンザ検出法を開発した。既存のインフルエンザ検査法であるイムノクロマト法よりも1000倍から1万倍高感度にインフルエンザウイルスを検出できることを示したという。

 インフルエンザの患者のうがい液からもウイルスを検出し、より痛みの少ない検査方法を確立したとのこと。デジタルインフルエンザ検出法によって、ウイルス量の少ないインフルエンザの発症直後や直前での検査を可能にし、早期の治療によって症状と流行を抑えるといった効果が期待できるとしている。

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