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東大とグーグルが「AI相利共生未来社会」の実現に向けてパートナーシップを締結

2020年10月28日 17時30分更新

 国立大学法人東京大学は10月28日、Google合同会社と「AI相利共生未来社会」の実現に向けてパートナーシップを締結したと発表した。

 パートナーシップにより、共に創造した新しい知をすべての人々と共有し、グローバルな問題を解決することを目的に研究を進めると共に、研究・教育での協力を通じ、知の共創による社会貢献と将来を担う次世代人材の育成を目指すとしている。今後2年間にわたる取り組みにおいて、両者は以下のような活動で協力する。

 Googleが持つAI研究の先端的知見や技術基盤を駆使し、東京大学が持つ幅広く卓越した専門知識や研究力を全学から結集して、多様な社会問題の解決とAIが人と相利共生して生み出す未来社会の実現に向けた協力を行なう。自然言語処理などの分野をはじめとする領域での共同研究も視野に入れ、さまざまな分野での協力を予定しているという。

 また、人材育成として、AIを活用した研究を進める上でその原動力となる次世代研究人材の育成のため、有用な知的刺激を受ける機会やネットワーキングのためのプログラムを提供。博士課程の学生向けのフェローシッププログラムやメンタリング セッション、インターンシップ、および国際研究交流プログラムなどが含まれる。

 AI開発に必須の知識やノウハウの習得を支援するためにGoogleは学生向けのトレーニング資料やコンピューティング リソースの提供を通じ、東京大学の AI/機械学習の教育課程や全学的なプログラミング教育を支援。コンピューター サイエンスの分野でも同様にリソースを提供するほか、東京大学の女子学生がコンピューター サイエンスを学ぶ機会拡大のためにキャリア プログラミングのワークショップを開催する。

 さらに、東京大学の研究チームが主導する学校教育現場での教員支援ツール開発のGoogleによる支援として、G Suite for EducationとChromebookを活用した教室でのグループワークにおいて子供たちに寄り添った教育の実現を目指すという。

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