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最新コアiのWhiskeyLake-Uがまたまた爆発的速度を叩き出しました~~~

ZenBook Pro 14 実機レビュー = ちょうどいいサイズの超爆速ノートであ~る

2019年01月29日 11時30分更新


 ASUSは昨年12月12日に新モデルを4機種発表した.中でも最上位の「ZenBook Pro 14(UX450FDX)」はすでに発売している同15の妹モデルで、タッチパッドの部分に液晶を組み込んだ「スクリーンパッド(ScreenPad)」を搭載しているのが特徴だ.

 とはいえ15インチとはデザインが異なり、見た目でいうと、同時に発表となった「ZenBook 14(UX433FN)」に近いのだが、Proなので、もちろんGeForce GTXを搭載した強い系マシンなのである.

14インチ液晶だけど狭額縁
フットプリントは13型

 今回発売となるPro14は、固定スペックの1モデルのみで、CPUは最新世代WhiskeyLake-Uのi5-8265Uを搭載.もちろん4コア8スレッドである.メインメモリは8GB、SSDはPCIe接続の256GBを内蔵している.

 ディスプレイは14インチのフルHD(1920×1080ドット)で、GPUはGeForce GTX1050をMAX-Qデザインで搭載だ.

キーボードの手前のスクリーンパッドを「拡張ディスプレー」にすると、メインと同じ壁紙を表示できる.

 スクリーンパッドはPro15のレポートでも紹介したが、普通のタッチパッドの表面が液晶になっていて、当然タッチで操作ができる.サイズは5.5インチで、解像度はメインスクリーンと同じフルHDという強者である.

「スクリーンパッドモード」にすると、各種の専用アプリを起動できる.

 スクリーンパッドモードでは、登録した専用のアプリを起動して、あたかもそこに独立した液晶マシンがあるかのように扱えるし、サブディスプレイとして参照したいファイルを表示させながら原稿を書くとか、動画や音楽を再生しながらWEBをうろつくといった楽しい使い方もできるのだ.

拡張ディスプレイにすると、いつものディスプレイの設定で配置を変更することも可能だ.

 専用アプリにはテンキーに電卓、音楽プレーヤーに動画プレーヤー、カレンダー、さらにアドビの手書きサイン入力ツールやオフィス補助アプリもどがそろっている.お楽しみから実用まで増えてきている.

「F6」キーを押すとこのメニューが画面に表示されるので、好きなモードにすぐに変更できる.

 もちろん、メイン液晶の拡張ディスプレイとして使うこともできる.解像度的にはメイン液晶の2倍の面積になるわけだ(実面積は小さいが).F6キーを押すと、モードを瞬時に切り換えられるのも、とてもいいアイデアである.

GTXを持ち歩くための
サイズと重さを実現している

 液晶部を開くと、下部が机を押して、本体を押し上げるデザインになっている.これはZenBook Pro 15とは異なる部分であり、キーボードに約3度の傾斜がついて打ちやすくなる.

液晶を開けるとキーボードが傾斜するデザインである.今なんだか流行ってますよね.

 この傾斜は放熱にも寄与している.底面の吸気口が机から離れるので、十分な気流が確保できるうえ、ボディからの直放熱もされるしくみだ.

 ボディサイズは322×225×18.8ミリで14インチ液晶を搭載したノートとしては奥行きが若干大きめだが、GTX1050搭載と考えると十分コンパクトである.液晶の両横は狭額縁で、見た目も今風でいい.液晶上部にはWindowsHelloの顔認識対応カメラが搭載されているにもかかわらず縁は8ミリほどしかない、すっきりとしたデザインである.

天板はいつもの同心円模様と金色に輝くASUSのロゴですね.

 ZenBookで比べると、Pro15(UX580GE)はi9-8950HKにGTX1050Tiを選択可能で、365×242×18.9ミリである.狭額縁ではあるが、横幅で43ミリ、奥行きで17ミリの差は、ふたまわり違う感じだ.CPUのスペックがPro14はUプロセッサーなのに対して、Pro15はHプロセッサーと大きく異なるのでいたしかたないだろう.

底面の奥にはメッシュになった部分があって、冷却のための空気取り入れ口となっております.スピーカーも手前の左右にあるのがわかりますね.

 キーボードは横幅277ミリで、キートップに印字されている文字の色もフォントも美しい.日本語配列だが、ひらがなの文字は小さくて目立たないのもいい.

ASUSのノートPCは日本特有のキーも狭苦しくなく、きれいに配置されている.

 キータッチは軽すぎず重すぎず、ストロークも1.4ミリあって気持ちよく、疲れにくい.音も静かで会議中に入力しまくってもヒンシュクはかわない.

 タッチパッドは122×69ミリとちょうどいいサイズで、液晶が埋め込まれているのに感度はとてもよく、ストレスはない.クリックは柔らかめだが、クリック音はもうすこし小さくしていただけるとありがたい.

キーボードはストロークの感触もよくて、キートップの印字も美しく、高級感がある.

 インターフェースは本体の左側に電源入力とタイプC×1、タイプA(3.1)×1とHDMIが、右側にタイプA(2.0)×1とマイクロSDカードスロット、ヘッドホンコンボがそろっている.タイプCは残念ながら電源の入力と映像出力には対応していない.サウンドはharman/kardonデザインで、音量・音質ともに不満は感じない.

タイプCを実装したうえで、本体左側と右側両方にタイプA端子が配置されているのは良心的である.後端の金色の装飾が横からも見える工夫もいいですね.

UプロセッサーでCPU値700超え
というか800に迫るとは!?
WhiskeyLake-Uおそるべし~~~

 ウィスキーレイクUのi5のベンチマークテストは初めてなのだが、シネベンチでなんとUプロセッサーとしては初めて(個人の経験ですが)700を超えた.おめでとうございます.

 というか、某社の同じくウィスキーレイクUのi7-8565Uは694とギリギリ届かなかったのだが、ZenBook Pro 14のi5-8265Uはすっきりと700を超えて、最高では780を超えました~~~!!! こちら、第7世代コアのHプロセッサーが出していた値ですよお客さん!! ウィスキーレイクの能力に加えて、Pro14の冷却能力の高さのおかげと考えられます.

ついにコアiのUプロセッサーがCPU値で700台後半の値を出す時代がきました...

 ちなみにOpenGLのほうは98.68と出ました.SurfaceBook2など、Uプロセッサー+GTX1050搭載ノートのほぼ平均的な値だ.3DMarkのファイヤーストライクでは5181で、こちらも飛び抜けてはいませんが、きちんとGTX1050が回っているのである.

底板をはずしたところ.中央に2つのファンを備えており,その左右のCPUとGPUを近くで冷却しているのがわかります.M.2のSSDが右側に見えています.

 試用したマシンのSSDはWDのPCSN520を搭載していた.クリスタルディスクマークのマルチシーケンシャルはリードが1744、ライトが1302とPCIe3.0X2としては優秀な値が出ている.

 バッテリーは70Wh搭載している.いつものBBenchで液晶輝度最大、省エネオフ、最も高いパフォーマンスに設定して、3時間12分稼働しました.Pro15は73Wh搭載で2時間30分でしたので、液晶が小さいぶんとCPUがHからUということで長持ちになっている.

 充電も同じ条件で動作させながらで、50%まで38分、70%まで59分、90%まで85分とこちらも高速といっていい値だ.ちなみにACアダプターは19V4.74Aの90W出力で、太いACケーブル込みで358グラムだ.

背面の中央のスリットから排気を後部に向けて排出する.

14型はGTXかMXか
悩んだらとりあえず買ってみよう

スクリーンパッドアプリはMicrosoft Storeで入手することができる.

 試用マシンの重量を計測したところ、1642グラムだった.GTX搭載の15型ノートは2000グラムオーバーが普通なので、約400グラム軽くしてGTXを持ち歩けるわけで、かなり気に入ったのだ.

 ただ、おじさんとしては、液晶の表面はノングレアが好きなんですよね.あと14型だと4K液晶も選べるとありがたいです.

 海外モデルではi7-8565Uに16GBメモリー、512GB/1TBのSSDもあるので、そのあたりのハイエンドなZenBook Pro 14もぜひ日本にもってきていただけるとありがたいです.そのときには、おじさんのために英語キーボードも選択可能にしてくださいね~

 とはいえ、上記のとおりi5のベンチマークテストの結果にタマゲてしまっているので、実は今のモデルがお買い得なのである.迷ったらとりあえず買おう!!

左が姉妹モデルの新ZenBook 14です~

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