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さらばHDD、データドライブもSSDで運用する時代へようこそ

6TBでも9.3万円!SSD「860 QVO」6台でRAID 0を組んでみた

2019年01月25日 11時00分更新

文● ジサトライッペイ
提供: 日本サムスン

ベンチマークでRAID 0の効果を確認

 さて、無事RAID 0の構築が終わったところでベンチマークに移ろう。まずは定番の「CrystalDiskMark 6.0.2」でデータ転送速度をテストした。また、RAID 0は構成するストレージの台数によって速度が頭打ちになる場合があるので、6台構成のほか、2~5台構成でも検証した。なお、比較対象として6TB HDDも用意したので参考にしてほしい。

860 QVO単体の結果。

860 QVO×2でRAID 0の結果。

860 QVO×3でRAID 0の結果。

860 QVO×4でRAID 0の結果。

860 QVO×5でRAID 0の結果。

860 QVO×6でRAID 0の結果。

6TB HDDの結果。

 860 QVO単体のシーケンシャルリード/ライト速度は公称速度をやや超える毎秒560MB/毎秒530MB程度だった。単体でも6TB HDDよりは3倍ほど高速だが、それがRAID 0を組むと2台で2倍、3台では3倍にまで伸びる。さすがに4台目以降になるとオーバーヘッドで3.5倍程度に落ち着き、速度は頭打ちを迎えているのがわかる。おそらくこれはチップセット機能を使ったRAIDの仕様である可能性が高い。

 つまり、効率を求めるなら順当に伸びてくれる3台までにしておいたほうが無難かもしれない。また、6台購入するなら3台のRAID 0を2ドライブぶん(3TB&3TB)構築するのもいいだろう。

 続いて、「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」のローディングタイムで比較した。例によってこちらも860 QVO単体時と2~6台でRAID 0を組んだ場合と6TB HDDも検証している。

「ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマーク」のローディングタイムの比較。

 残念ながら、RAID 0による高速化の恩恵はいずれの台数でも誤差レベルだった。しかし、HDDよりは倍以上速くなったので、PCゲームを快適にロードできるデータドライブとして運用するなら860 QVOを選ぶ価値は十二分にあるだろう。

まとめ:GB単価の安い860 QVOの1TBモデルによるRAID 0構成は3台までなら高コスパ

 860 QVOは1TBモデルの初出価格が1万5500円前後とかなりお買い得。昔買って最近では動作が怪しくなってきた1TB HDDのデータを移行するも良し、複数台購入してサクッとRAID 0を組んで運用するも良しな、かなり使い勝手のいいモデルだ。ただし、RAID 0を組む際はシーケンシャル速度のオーバーヘッドがほぼなく、順当に速くなってくれる3台までにとどめておくのが賢い運用方法だろう。

 保証期間は3年と前モデルの860 EVOよりも短くはなるが、書き換え可能容量は1TBモデルでも360TBWとたっぷりある。3年運用するなら、1日あたり約328GB書き込める計算になる。MLCからTLC、そしてQLCへと時代が移り、いよいよSSD爆安時代に突入した現在。QLC採用SATA 3.0接続SSDの筆頭格である860 QVOは、そんな時代をけん引する超人気SSDになるかもしれない。

提供:日本サムスン
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