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Ryzenのメモリー相性を10製品使って確認、すべて快適に動作!

2019年02月07日 11時00分更新

3200MHz動作のメモリー3製品も追加で検証

 DDR4-2666メモリー7製品をチェックしたあとは、編集部で別途借りていたりした3200MHz動作のオーバークロックメモリー3製品を試してみることにした。

 AMD Ryzenは、CPU内部バスのInfinity Fabricとメモリークロックが同期しているため、高クロックメモリーを使うことで、パフォーマンスが向上する。ゲーミングのフレームレートなどに影響するので、なるべく高クロックメモリーを狙っていきたい。

 今回検証したのは、定番メモリーになるCORSAIR「Vengeance LPX」とG.Skill「Trident Z RGB」、さらにG.Skillから新たに登場した宝石のような煌びやかなLEDイルミネーションと鏡面加工されたヒートスプレッダーを備える「Trident Z Royal」。

 DDR4-2666テスト時と同じく、各メモリーともに3200MHz駆動、設定されているCLで「MemTest86 V7.5」を実行すると、3製品ともにTest1~13をエラーなくパスした。

SAMSUNGチップ搭載のCORSAIR「Vengeance LPX」

 1製品目はCORSAIR「Vengeance LPX」で、DDR4-3200 8GB×4枚セット「CMK32GX4M4B3200C16」から2枚を使用した。試したメモリーのバージョンは“4.31”で、メモリーチップは高いオーバークロック耐性で話題になったSAMUSUNG Bダイの「K4A8G085WB-BCPB」になる。メモリーチップの定格クロックは2133MHzになるが、電圧1.35V、3200MHz、CL16-18-18-36動作をサポートしている。

CORSAIR「CMK16GX4M2B3200C16」(Ver4.31 DDR4-3200 8GB×4)。実売価格 1万9000円前後。4枚セットの製品だが、テストではほかの製品と同じく2枚のみ使用した

メモリーチップはSAMSUNGのBダイ「K4A8G085WB-BCPB」を搭載。1.35V駆動でCLは16-18-18になる

初回起動時から3200MHzで認識、動作。XMPプロファイルは2933MHzと3200MHz動作が設定されていた

G.Skill「Trident Z RGB」&「Trident Z Royal」を試す

 最後は3200MHz、CL16-18-18駆動となるG.Skill「Trident Z RGB」の「F4-3200C16D-16GTZR」と、「Trident Z Royal」の「F4-3200C16D-16GTRS」の動作をチェック。ともにメモリーチップは2133MHz駆動のHynix製で、CLは16-18-18-38になっている。

G.Skill「F4-3200C16D-16GTZR」(DDR4-3200 8GB×2)。実売価格 2万2000円前後

今回試した製品のメモリーチップは、Hynix「H5AN8G8NAFR-TFC」を採用している

2133MHz駆動のメモリーチップのため、初回起動時は2133MHzで認識していた

G.Skill「F4-3200C16D-16GTRS」(DDR4-3200 8GB×2)。実売価格 2万7000円前後

反射や屈折を利用することで、煌々としたLED演出を実現

割高にはなるが、ほかとはひと味違ったLEDイルミネーションになっている

メモリーチップはHynix 2133MHzの“M”ダイとなる「H5AN8G8NMFR-TFC」を採用していた

もちろん3200MHzでも問題なく動作した

10製品が問題なく動作、相性に不安なし

 DDR4-2666、3200動作のメモリー10製品を「Ryzen 7 2700X」を搭載したローエンドマザーボードMSI「B450 TOMOHAWK」で試してきたが、いずれのメモリーも問題なく認識。PassMark「MemTest86 V7.5」でのメモリーテストもエラーなしでパスできた。PC自作では、相性問題は付きものだが、“AMD Ryzen=メモリー相性が厳しい”というのは、過去の話と言って問題ないだろう。

●関連サイト

(提供:日本AMD)

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