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『バーフバリ 王の凱旋』『マダム・イン・ニューヨーク』『地上の星たち』など

Netflix配信中のインド映画ベスト5

2019年01月01日 15時00分更新

第3位 ハエを応援したくなる映画!『マッキー』

 第3位は『マッキー』だ。

 あらすじ:貧乏青年ジャニは、近所で暮らすビンドゥと相思相愛になったものの、ビンドゥをつけ狙う建設会社の社長スディープに誘拐されて殺されてしまう。小さなハエに生まれ変わったジャニは、愛するビンドゥを守るために復讐に挑む!

 日本でも大ヒットしたバーフバリ2部作で知られるS・S・ラージャマウリ監督の代表作。この監督はもう1つの代表作『マガディーラ 勇者転生』(Netflixでは未配信)でも、輪廻転生をテーマにしている。バーフバリが好きな人(通称マヒシュマティ国民)は観て損はないだろう。

 正直にいうと、この映画を敬遠していた。理由は単純で、虫が苦手だからだ。しかし、本作品を観ていると、夢中になって「ハエ、頑張れ!」や「ハエ、生きのびるんだ!」と応援してしまった。インド映画おなじみのミュージカル・シーンでは、人間だけではなくハエも踊る。虫が不得意な人も、ぜひ再生ボタンを押してほしい。

第2位 先生のやさしさが泣ける!『地上の星たち』

 第2位は『地上の星たち』である。

 あらすじ:絵を描くことが好きで親や学校の先生から問題児扱いされている8才の少年イシャーンは、父親に寄宿学校が入れられてしまう。彼は次第に心を閉ざしていくものの、臨時の美術教師ラームと出会って真の才能を開花させていく。

Image from Amazon.co.jp
Like Stars On Earth [Import anglais]

 この作品は『きっと、うまくいく』や『PK』などで知られる、ボリウッド映画の大スターであるアーミル・カーンさんが主演および初監督を務めている。多少ネタバレになるが、この映画ではラームがイシャーンの失読症を見抜き、彼と心を通わせていく。アーミル・カーンさんはマイノリティーの地位向上を目指す活動に取り組んでいるらしい。本作品は、彼のやさしくて温かいまなざしが溢れた映画と言えるだろう。

 日本ではNetflix以外で観られない映画だ。この作品を観るためだけにNetflixを契約しても良いとさえ思う。インドの過度な競争社会に疑問を投げかける作風は、日本でもヒットした『きっと、うまくいく』(Netflixでは未配信)と共通している。ぜひあわせて観てほしい。

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