梱包材にもこだわったVAIOの姿勢
VAIO Pro PAの発売に合わせて、梱包材の見直しも図られた。梱包材は輸送時の故障を防ぐために重要な部材である。だからといって過剰梱包だと持ち運びも大変だし環境にも負荷がかかる。数十台、数百台の導入になれば、その管理だけでも負担だ。
そこでVAIOは、これまでもコンパクトな梱包に取り組んできた。これをさらに薄くて小さいものにすることで、ダンボール自体の使用量を減らし、環境への配慮を進めた。一方で緩衝性能は従来と同等レベルを確保している。従来の梱包に比べ、ダンボールの使用量はほぼ半減し、輸送時とダンボール製造時のCO2排出量は約41%も削減したという。
これは地球への配慮だけでなく、現場のIT管理担当者にとっても嬉しいことだ。
パソコンを一括導入する際には、梱包材をどうするかで頭を抱えなくてすむ。梱包材のサイズ縮小と減量によって、負担が軽減されるからだ。導入時には、キッティングサービスの利用によって、部材ごとにわけた梱包も可能だ。化粧箱に入った本体と、ACアダプターなどのアクセサリー類が分けて納入される。化粧箱もかなりスリム化しているので、倉庫のスペースをあまり使用せずに済むだろう。
いままで使い慣れたキー配置に合わせられる
企業が導入するパソコンを作る上で、VAIOがもうひとつ考えたのが、他社からの乗り換えでもスムーズに移行できることだ。マシンを入れ替える際に、いままで使っていたキー配置と違って作業効率が悪くなった気がすると感じた経験はないだろうか? それはVAIOの目指している「快」にはならない。
そこで、VAIO Pro PAではキーボード機能をカスタマイズ可能にしている。
たとえば、キースワップ設定として、「Fn」キーと左右「Crtl」キーを入れ替えたり、左「Crtl」キーとCaps Lockを入れ替えたりできる。また、上列のファンクションキー(F8~F12)は、「Fn」キーとのコンビネーションで、任意のアプリケーションを起動したり、Home/End/PgUp/PgDnといった特殊機能に割り当てたりと、自由に設定できる。
さらに、Fn Lock機能により、Fnを押さなくても、デフォルトで特殊キーが働く設定にもできる。
こうした企業のニーズに対して、柔軟に対応できる仕組みを取り入れれば、導入の障壁を減らすことができる。「VAIO、法人へ向く。」というキャッチフレーズを通じて明確な意思表示をしてから4年。その間に積み上げてきたノウハウが反映されている。日本の企業からの声に対して柔軟に対応できるのは、純粋な日本メーカーであるVAIOならではであろう。
このように「VAIO Pro PA」は、従来のワークスタイルの変革をもたらすパソコンだけでなく、法人が導入するのに最適なパソコンでもあるのが、お分かりいただけただろうか? もちろん、これまで通り企業の要望にあわせたキッティング作業も実施しており、導入時の様々なニーズに柔軟に応えられる。
さまざまな職種や業務にマッチし、働き方改革の実現にも役立つオールラウンダーな2in1マシンは、企業導入の負担を軽減する、様々な違いも盛り込まれていた。
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