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BtoB特化型アクセラレータープログラム「B-SKET」参加6社の集大成

置き忘れ防止タグのMAMORIOが優勝「B-SKET」デモデイ

2018年12月28日 08時00分更新

文● MOVIEW 清水 編集●北島幹雄/ASCII STARTUP

世界最小クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」

 MAMORIO社のIoTデバイス「MAMORIO」は、なくすと困る物に取り付けておくだけで、置き忘れなどの紛失時にアラートでお知らせが届くソリューション。デバイス自体は家電量販店やECサイトなどで販売されている。

 紛失物に「MAMORIO」がついていると、その物の近くをほかのユーザーが通りかかった際にその場所を通知してくれる。「MAMORIO」のクラウドトラッキング機能によって、東京23区内では91%のエリアで紛失物とすれ違う確率があるとのこと。また、交通機関に設置されたMAMORIO SPOTは500路線となっており、遺失物センターに紛失物が届けられるとすぐにスマホに通知される。

 紛失物は個人に限らず、逆に法人の場合、社員証や入館証、あるいは情報機器などの紛失によって取引停止や賠償請求、信用問題につながる。これらは物だけでなく、探すコストも踏まえると1件あたり2000万円以上のコストとなっている。こうした紛失による経済的損失、信用の失墜を防ぐのが法人向けサービスの「MAMORIO OFFICE」だ。

 「MAMORIO OFFICE」ではハードウェア、アプリに加え、管理コンソールやカスタマーサポートをパッケージにしたサービスを提供している。すでに23社が導入しており、480台のノートパソコンに導入したIT企業では置き忘れ予防アラート通知が3万8000回を超えているが紛失は1件も起こっていない。今後はデータの蓄積、スコアリング機能の搭載、損害保険会社との連携なども視野に入れている。

MAMORIO株式会社 代表取締役 増木大己氏

世界最小・最薄クラスの紛失防止IoTデバイス「MAMORIO」

交通機関に物を忘れても最短20分で紛失物を見つけることが可能

企業における紛失物などによって起こるインシデントはわりと多い。「MAMORIO OFFICE」導入でこれらを防ぐことができる

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