週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

注目の国産アクションゲーム

Steamおすすめゲーム「雨上がりのハナビィ」曇天を吹き飛ばす花火アクション

2018年12月21日 18時00分更新

 祭りの花形と言えば花火である。日本各所で今でも花火イベントは広く行われているが、その中でも有名なのは隅田川の花火大会であるが、それ以外でも夏の風物詩として花火は欠かせない物である。そんな季節外れの花火ではあるが、意外と花火をテーマにしたゲームは少ない。PS2の初期にあった「ファンタビジョン」が直ぐに出てくるくらいで、後パッと思いつくのは局所的な人気のあった音ゲー「Boom Boom Rocket」くらいである。

 第89回はそんな花火をテーマにしたアクションゲーム「雨上がりのハナビィ」を紹介する。

本作品は全場面全て日本語字幕に対応している。詳しい操作などは後述するが、細かい操作が多いためゲームコントローラーを推奨する。

森を飛び出して一流のハナビ師を目指せ!

 一流のハナビ師に憧れ、森の外に出ようとする主人公の女の子リス「ハナビィ」が本作品の主人公だ。憧れた森の外ではどこに行っても雨で、各地域は水没したり悪天候で苦しめられている。各地域を旅することで、その曇天の原因を吹き飛ばすのが目的となる。

 各ステージには特徴があり、一番最初のハナビィの故郷でもある森はチュートリアルも兼ねている。湿気た世界ではウェットモンスターこと“右衛門”が繁殖しており、手持ち花火に打ち上げ花火、仕掛け花火を駆使して倒しながら、それぞれのステージをクリアしていく。

 コントローラーのAボタン(任意設定)でジャンプ、Bボタンで現在選択している花火による攻撃を行う。また別の花火を持っている場合はXボタンで切り替えることが可能だ。また、花火は使用時に移動キーの上下で向きを変えることもできる。

新しい花火はそれぞれのステージにあるショップで購入が可能だ。お金を貯めて新しい花火を買おう。

 各ステージには通常ルートを外れることで体力の最大値や花火の使用可能時間を延ばすアイテムも隠されている。この探索も本作品の楽しさの一つだ。可愛いキャラクターとは裏腹に寄り道まで含めるとアクション性は高い。

 また、それぞれのステージのゴールは鉄道駅のプラットフォームになっており、一度クリアした過去のステージも自由に行き来が可能だ。探索忘れやショップで買い逃した商品などを買いに戻ることも可能だ。

道中で倒れても所持金を若干失ってチェックポイントからやり直すことができる。アクションが苦手でも何度も簡単にトライできる。

手堅くまとまった国産アクションゲーム

 本作品の魅力は各ステージごとの特色も一つだが、それぞれのステージにすんでいる種族の設定やステージ設定がしっかりと練り込まれていることも大きな魅力になっている。「ああああ」氏によるゲームBGMはステージごとにしっかりとマッチしており、ステージならびにゲームの魅力を更に引き出している。

 以前紹介した「La-mulana2」も国産アクションゲームとしての完成形の一つである。だが、テンポ良くクリアまで軽快に進む適度な難易度という意味で、本作品は普段ゲームをプレイしないようなプレイヤーにもお勧めできる作品といえるが、ゲームに慣れた方ならクリアにはそこまで時間はかからないだろう。だが、本作品はクリア後のお楽しみや、やりこみ要素も用意されており、それこそ隅から隅まで楽しめるようになっている。

 一流のハナビ師の道は遠いが、諦めずにプレイすれば必ず夜空に一輪の花を咲かせることはできる。是非とも最後までプレイしてデッカい花火を打ち上げてほしい。

「雨上がりのハナビィ」の推奨動作環境は?

 最低動作環境の要件は、SSE2に対応したCPUとDX10に対応したグラフィックカードというかなり古いスペックになっている。ここ数年のPCに搭載しているGPUを内蔵したCPUなら問題なく動作するだろう。

『雨上がりのハナビィ』
●Enigmatic Network
●2050円(2018年9月22日リリース) ※価格は記事掲載時点のものです
対応OS Windows,MAX OS X
ジャンル 独立系開発会社、アドベンチャー、アクション、カジュアル、性的表現
©2D018 Enigmatic Network

■著者:rate-dat
・Steamのプロフィールページ:Steam コミュニティ :: ratedat
・Twitter:@rate_dat

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事