オタクコインはオタク文化のために使う
税金のような仕組みも構想中
――これまでとは少し違った文化が生まれるかもしれませんね。
坂入氏:これは構想段階ではあるのですが、オタクコインにも税金的な仕組みを用意できるのではないかと考えています。国家通貨の税金というのはその国家に寄与するために使われるわけですが、コミュニティ通貨はそのコミュニティのために使うようにできると思います。オタクコインの場合はオタク文化のために使う。
たとえば、オタクコインを使ったら1%徴収され、その徴収されたコインはオタク文化の発展に寄与する人材に投資されたり、還元される。オタクコインを消費することで、もしかしたら自分の好きな作品が生まれるかもしれない。だったらオタクコインを使っていこうという考え方になれば、そのコミュニティはうまく発展していくでしょう。
――夢は広がりますね。最後に、オタクコインの開始に期待している方にコメントを。
坂入氏:クリエイターを応援するということについて、どうすればいいのかわからなかった方々に、ぜひ使っていただきたいと思っています。寄付してくださいということではありませんし、好きな作品を作ってるアニメスタジオにメッセージを届けること自体が、スタジオやクリエイターにとってとても大きな意味となります。
オタクコインはコミュニティ通貨で、媒介するものでしかないので、実際はそれを使う方々が自由に使い方を考えて、活用していくことを目指しています。どんどんおもしろい使い方が出てきたらいいなと期待しています。
――ありがとうございました。
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